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郵便
こうして海斗くんは無事に救出さ
れ、数日後、海斗くんとボピくん
は浜松の元のアパートに帰ったの
です。
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部屋で海斗くんが何か考えながら
ノートにメモしています。
「えーと。有馬マリア、神谷ミカ
刈谷リカ、中田カナ、それから
えーと、村田ラム」
「海斗くん。さっきから何やって
るんでちゅか?」
「うん。また妖怪にだまされちゃ
いけないからさ、上から読んで
も下から読んでも同じ名前を考
えてるのさ。ボピくんも考えて
よ」
「そうでちゅねー。桃田モモ、は
どうでちゅか」
「あっ、それいいね」
「海斗くん。そんなことより一つ
聞きたいことがありまちゅ」
「えっ、なんだい?」
「根本さんに枕営業したんでちゅ
か?」
「そんなことするわけないだろ。
俺が愛してるのは君だけさ」
「クピー。うれちいでちゅう」
「と言いたいところなんだけどさ
俺、あのころのこと全く思いだ
せないんだよね」
「そうでちゅか。じゃあ、しかた
ないでちゅね」
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二人がそんなことを話していると
郵便受けに手紙が入る音がしまし
た。海斗くんがそれを取りに行き
ました。




