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過去に戻った俺は面倒くさいので以前と同じように人生を歩む

作者: まんちゃん

ちょっと思いついたので。短いですよ。

 切っ掛けは クラスメイトのお漏らしだった……。


 小学校に入学してしばらくたったある日、「先生、トイレ」 その発言の直後、彼はお漏らしをした。その瞬間、クラスは静まり返りやがて笑いの渦へと飲み込まれて行く。


 その光景を見ながら僕は、(あれ、前にもこんな事があったような?) と思っていた。始まりはそんな事からだったのだけど、それからも直々見知った事が起こって行く。


 そして、これが過去の世界だと確信する出来事が起こった。ある日僕は登校途中で、うんこを漏らしたのだ。当然周りの生徒達からは、からかわれそうになるのだが僕は前と同じ様に

「カレーがついた」 と言い張り、何故かそれが通って通常通りに過ごすことが出来たのだった(本当になんで? みんな馬鹿か? それともやさしさ?) と、今では思う。


 この出来事が切っ掛けで、色々な事を思い出した俺は今が過去の世界だと確信することになったのだった……。


 そして、過去に戻ったと確信した俺が何をしたかというと、何もしなかった。だって、面倒くさいだろ?何もしなくても、今更小学生の勉強なんてしなくても大体は分かるし、変えたいと思うほどの悲劇も特にはなかったし。よくある物語だと、スポーツで大活躍とかあるけれど俺にそれほどの素質があるとも思えないし、未来知識で鍛えたとしても精々中学か高校生あたりまでしか通用しないだろうし……。それなら、楽な方へ進んでも仕方がないというものだろう。


 それに、俺には未来の記憶がある。いくつかの競馬のレース結果を覚えている。将来はそのレースに大きく掛ければ大儲けだ。あの薄給の会社へ再度就職しても、以前よりは楽な生活が出来るだろう。更に、あの時 ヘタレて告白出来なかったあの子に今度こそは告白して、幸せな毎日を送るのもいいだろう。


 だから、俺は頑張らない。また同じ人生を送り、でもちょっとだけ、幸せな人生を送るのだ……。


 

一部、事実もあります。でも、特定しようとはしないで下さい。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 変えないといけないほどの悲劇はないと考え、 「余計なことはしない」 と決めた点。 合理的ですよね。非常に納得です。 [気になる点] 勿論、この続きです。 2も読んで、ますます気になりました…
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