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その52 帰宅

 ふぃ~、疲れたぜ。うん、それにしても清々しい気分だ。自分の国や仲間のために戦った将軍に対しては戦いの相手として敬意を払って戦闘に臨んだんだが、復讐ノ天使リベンジャーエンジェルが表層に出てきた時点であいつは完全に自分の私利私欲のためにしか戦ってなかった。


 一発かましてやれて爽快だ。


 さてと、こんな立派な勝利を収めた後には一発パーッとやりたいところだな。休んでる間に星龍が攻めてくる可能性は・・・まあ、少し心配ではあるが今まで星龍がこの洞窟に入って来なかったのにはちゃんとした理由があるんだろう。入口が狭すぎるとか。ちょっと楽観的かもしれないが生活領域に戻って休んでる間に星龍が攻めてくる心配はしなくて良いだろう。


 ひとまずは安心して復讐ノ天使リベンジャーエンジェルの死体を持って生活領域まで戻ろうかな。クイーンとかが待ってるだろうからな。戦ってる途中にかなり音とかしてたし心配してるかな?あ、頭蓋骨も忘れずにもっていかなきゃ。


 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 戻ってきた。


 敵を全部駆除しながら進んできてたおかげか、帰り道は全く敵と遭遇することなくすんなりと帰って来れた。正直肉体的にも精神的にもかなり疲れてるからありがたい。


 お、入口の所にいるちっこい奴らは、スライムたちかな。ぴょんぴょん跳ねててかわいい。そしてその奥にはクイーンも立ってる。腕を組んでて頬を膨らませてる。ご立腹のようだ。


 俺たちがある程度近づくと、クイーンは雛を率いる親鳥のようにスライムたちを一列に並ばせた状態で後ろに引き連れながらこっちに向かって歩いて来て、一言。


「説明を要求します。」


 怒鳴るわけでもない。ただその一言だ。さっきはご立腹だと言ったが、これは随分と怒ってるようだ。ちなみに、仕事帰りが遅い旦那を問い詰める妻みたいな感じがして不覚にもそれとない喜びを感じてしまったのは内緒だ。


「いやーちょっとレベリングをしててな?別に大したことではないんだが。」

「いいえ、嘘ですね。」


 そう言いながらクイーンは自分の形を崩すようにして俺の首以下を完全にスライムの体で包み込んだ。


「私はカイの思考が読めるので隠し事は無駄なのですが、それを抜きにしてもです。嫌なニオイがプンプンします。これは・・・何かしらの聖なる力を持った生物の匂いです。でもそんな生物はこの洞窟内にいません。」


 ああ、そういやクイーンは俺の思考を読めるんだったな。じゃあ隠し事なんか当然無駄だ。


 それにしてもクイーン俺から離れてくれ。女型のスライムに絡みつかれるのって想像以上にエロい。これ以上はいろいろとヤバい。


 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 というわけで一通りの報告は済ませた。いくら思考が読めるとはいえ、直接言うべきだろうからな。地上付近での轟音とかは伝わってたらしくて最初はちょっとだけ心配されてたけど事情を説明したらもっと心配された。そりゃそうだ。


 本来俺とルナくらいの強さだったら下級だろうと天使には敵わないらしい。俺だけだったら間違いなく決め手が足りなくて負けてたからな。クイーンによると天使には超人的な回復能力が備わってるから頭を切り落としたところでしばらくすれば回復してしまうらしい。ルナがいてくれて本当によかったよ。俺とルナの2人が一緒にいたからこその勝利だ。


 あ、それと後から発覚したことがあったんだ。


 ルナのブレイズオブディスホーリーネスは、単純な闇と炎の同時使用だと思ってたんだが、そうじゃなくて獄炎魔法によるものらしい。炎魔法と闇魔法をカンストまでもっていったら使えるようになったとか。俺は全部統合して全属性魔法のスキルにしたから全属性魔法をカンストさせれば獄炎魔法、雷光魔法、自然魔法のすべてを使えるようになるってことだな。俄然、楽しみになってきた。


 もう一つは復讐ノ天使リベンジャーエンジェルの魂だ。クイーンの話からも分かる通り、あいつは俺よりもずっと格上だった、らしい。つまり言いたいことは、転生法が全く通用しなかったという事だ。という事であいつの魂は天にお召しにならないように闇の棺ダークコフィンに閉じ込めておいた。持続ダメージでも食らって苦しんどれ。ざまーみろ。


 ああそうだ、ついでに言っておくと俺は今家にいる。内容は省かせていただくが、父さんとちょっと他愛のない会話をして、現在に至るわけだ。あんな戦いのあとだからこそ、家族との他愛ない会話が身に染みて感じられる。


 うーん、せっかくだし久しぶりにステータスチェックでもやろうかな。クイーンは復讐ノ天使リベンジャーエンジェルの肉を振舞うためにちょっとした宴をやると言ってたけどまだまだ時間はあるし。


 鑑定、そいやっ!


【名前】カイ

【種族】リトルキメラ・亜種(サブスピーシー)

【副種族】転生種(ワールドジャンパー) 上位種(スペリオル)

【性別】男

【年齢】0

【レベル】8

【ランク】E+

【体力・回復力】230+35

【魔力】230+56

【攻撃力】230+21

【防御力】230+21

【敏捷性】230+21

【称号】クソザコナメクジ 転生者 運命の赤い糸 同族喰らい 外道 悪食 逃げ腰 引きこもり 惨劇を齎す者 マゾ

【加護】転生神の加護 鍛冶神の加護 大魔王の加護 緑と硝煙の女王の加護

【スキル】

 ・通常:色欲ラスト1 筋力7 魔術師ウィザード2 集中5 六感強化6 高速機動3 中級鍛冶3 魔剣創造4 鍛冶確率強化4 配下強化2 スライム経口摂取経験値増加6 小隊指揮3 雄叫び2 筋鎧5 守護7 超回復強化2 実験者エクスペリメンティスト1 情熱転化エロパワー1 魔術的刻印術2 虹魔力結晶作成2

 ・称号:臆病2 危機察知3 全経験値量上昇3 運命の赤い糸4 胃強化4 同族殺し1 敵痛覚強化1 死体冒涜4 解毒9 神蝕1 オーラ2 引きこもり4 狂煌1 マゾ1

 ・加護:神託5 神格上昇2 魂容量増加2 火薬生成1 這い寄る緑の軍勢クリーピングアーミー1

 ・ユニーク:鑑定3 合成2 転生法1 四次元干渉1

 ・種族特性:肉体換装1 強力吸収2 物理超越1 王権1 換装空間1 換装セット1

【魔法】全属性魔法2 獄炎魔法1 雷光魔法1 自然魔法1

【形態】角2 脳2 虹魔力結晶1

【因子】ルナの因子 原種乖離因子

【被眷属化】ルナ7


 おーおー、いろいろ増えてるし数値も結構増加していってるな。うれしい限りだ。

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