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その48 戦闘開始

 殺す殺す殺す殺す殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺・・・・・・はっ!?


 いけないいけない。ルナを泣かされたことで怒りのあまり自我を見失ってしまうところだった・・・。


 さて、さっきはあんな風になっちゃったし、実際内心むちゃくちゃ憤慨してるのは間違いないが、ここは一旦落ち着こう。


 この相手が強いのは間違いないことだから。


 現れてすぐはそうでもなかった。今までの奴とは一線を画す強さの持ち主なのは間違いなかったがそれでもセレネ様のミノタウロスより弱い程度の力だ。


 だが、急に何かをブツブツつぶやき始めたかと思うと胸元にかけてた小瓶が光って、その瞬間あいつの放つ威圧感が急激に膨れ上がった。


 そして、1番わかりやすかった変化は見た目だろう。


 元々はがっちりとした体型の、見た目30代後半の無精髭を生やしたおっさんだったが、変化後は頭上に光の輪が追加されて、光で構成された羽と一緒に後光のようなものを纏うようになった。


 一言で言うと、天使といったところだろうか。それに加えて、


【鑑定不可】


 これだ。さっきから何度も試してるんだが鑑定が通らない。何か鑑定対策のスキルでも持ってるんだろうか。まあ、戦闘前の情報は無しだな。警戒してかかる必要がある。


「ふむ。やる気になってくれたようだな。」


 自身に満ち溢れた声だ。よほど自分の力に自信があるんだろう。


「うるさい。俺のルナを泣かすなど万死に値する。雷よ、闇に導かれ敵を貫け。『直雷ライトニング』!。死ね!!」


 轟音を立てながら俺の発射した直雷ライトニングが飛んで行く。威力はさっきのよりもずっと強い。


 先制攻撃は頂いた。だがもちろん、さっきも防がれたんだ。この攻撃がちゃんと通るとは思っちゃいない。問題はここから相手がどう出るか・・・。


 するとあいつは、俺の手元から発射された直雷ライトニングを確認するとすぐに横に回避、そのまま爆発的な勢いで突っ込んできた。


 ズンッ!


 うおっ・・・危なっ!?


 俺の目には大剣を振り抜いた状態のあいつがくっきりと写っている。急速に距離を詰められてそのまま直接攻撃を食らいかけたようだ。


 あいつがこっちに向かって踏み込むのを確認した時点で全力で回避しておいてよかった。していなければ俺の体は真っ二つにされていたかも知れない。


「ふむ、あれを避けるか。私も相当なスピードを身に着けたと思っていたが、お前の反応速度もなかなかのようだな。いや、それともこの天使の力を生身の人間である私がうまく扱えていないだけか・・・。いや、そんな事はどうでもいい。私はお前を殺す!そしてその生き血を啜ってやる!!これでもくらえ!天光エンジェルグロウ!」

「お前が何と言おうが俺には関係ない。悪魔の魔法棘デビルズスティンガー!闇属性魔力結晶槍作成!食らえ、闇属性空間展開!」

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