その13 鍛冶
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基本的に鍛冶スキルを手に入れるときは鍛冶の秘薬を飲むことでやるらしい。かくいうジジイも頑張って秘薬を飲んだらしいが、その時は飲むペースがあまりにも遅すぎて入手までに3日間かかったそうだ。
まあどうでもいいよね~、そんなん俺には関係ないし。
というわけでジジイ、さっさと鍛冶らせてくれ。
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そんで案内されたのが店の奥の、洞窟が繋がってるような形でできてる熱気と光が漏れてくるエリア。ジジイはいつもここで鍛冶をやってるらしい。
『全部飲んだってことは鍛冶スキルは手に入ったんだろ?今から使い方を教えてやる。しっかり聞いとけよ。鍛治スキルの中に一通りの情報は入ってるが、情報も纏まってないし分かりにくいから俺が教える。細かいところで分からないものがあったらその時は鍛治スキルで自分で調べろ。』
『まずは素材を用意するところからだ。素材は作りたい武器に合ったものを選べ。今回は試してみるだけだから鉄でいいだろう。』
『お試しで鉄?むしろ鉄は一般的な素材じゃないのか?』
『確かにそうだ。そこそこ採れて強度もそこそこ、魔力伝導性もそこそこある。だが逆に言うとそれだけだ。上位の魔物や龍の素材を使えばかなりの業物が打てると書いてあるが、如何せんここは地下だからな、基本的には単純な金属で打ってる。』
『次に、実際に武器を作る作業だ。鍛冶のことを少しでも齧ってればわかるとは思うが、素材を炉で熱して金床の上で金槌で叩いて武器を形成していく。この時、鍛冶スキルが無ければ完全に自分の知識と感覚でやらなくちゃならないが、鍛冶スキルがあれば作りたい武器のイメージさえできていれば大まかなところはスキルが魔力を代償に教えてくれる。』
『これで刀身はほぼ完成だ。武器に刻印を刻み込んだり、魔力を込めたりすることで大幅に強化することができると聞いたことがあるが、どうすればいいのかは見当もつかん。』
『最後に、必要ならば鞘とかを一通り作って完成だ。この部分も鍛冶スキルが手伝ってくれる。』
つまり、強い武器が作りたかったらまずはいい素材、次にいい刀身を作るための魔力量と強い刀身がどういうものなのかという刀剣に関する知識、焼き入れとかの技術に関する知識、刻印というスキル(?)を持ってること、武器への魔力の込め方がわかってること。最後にもう一度鍛冶スキルを使うので、そのために必要な魔力。これが必要になるということだ。
俺は魔剣創造があるから、完成した刀身に魔力を込めることでさらに強い武器を作れる。が、適当にぼかしながら多分刀身に魔力を込めれるってことを言ったら、ジジイ曰く、武器に魔力を込めるとかを抜きにしても、俺は単純に鍛冶をするために必要になる魔力が圧倒的に足りないらしい。具体的にいうと、
15←俺
100以上←必要
300←ジジイ
・・・無理だな。しかも俺の場合は魔剣創造で剣に魔力を込めれるからそれも考えると余計に魔力が足りない。魔剣創造を使う場合は、
18←俺
1000←必要
300←ジジイ
・・・こんな感じ。もう桁がね、2つも違うんですよ。ふざけんなよ何も出来ないじゃないかって話ですよ。
というわけで今回はジジイに刀身を作ってもらって俺が魔剣創造で魔力をある分だけつぎ込んでどんなものが完成するのかみてみる事になった。
それでジジイがカンカンやって俺がそこに魔力を込めて。そして完成したのがこれ。
【微炎の直剣】
【微かに熱を発している直剣】
【魔力を多量に込めることで一時的にこの直剣に宿る炎を数倍に増幅することが可能】
【上記の効果は魔力によるものなので、物理無効を持つ非実体の敵にも大きなダメージを与える事が可能】
【攻撃力】+10
【火属性攻撃力】+5
ジジイ曰く剣としてはまずまずの出来だが、属性攻撃力を持っているという点でかなり画期的な武器らしい。俺の魔力が上がってより多くの魔力を剣に込める事ができるようになれば、かなり良いものができるようになるらしい。
そういう事なら話は早い。さっさとレベリングして進化しちゃいましょう!