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ワインと胡桃と白い花

作者: 西框 清隆

流れてく涙をこらえようと

私の中の私を押し隠してきた

狭い小部屋の中で踊ろうか


張り詰めた空気の中で

愛を探そうと腕の中へと

潜り込んでもすり抜けていく


あなたを運命と決めた夜

咲き誇り、白い花びらを散らした


今宵、嘘だって知っていても、愛を信じて

廻って、もがいて、芝居じみた言葉を吐いた

微笑みは浮かべど浮かべど虚空を漂っている




流れる記憶の断片を拾うとして

掌、切り裂いて食い込んでいく

月明かりの下で踊りをはじまる


月光の歌が響いて、愛が見えない

笑うことすら減った日々の中で

何かを探すように手を伸ばしてみた


脚本を失い、愛を欲しても言葉が出ない

一輪咲き誇る白い花弁のよう


幾夜、巡れどされど幕は閉じて夜は明けて

壊れた、ステレオ、怒号と悲鳴ばかりが襲う中

舞台は進めど進めど終演を迎えることはない




少しでもいいから、触れていたいあなたの肌に

溺れるなら、貴方の腕の中で、全てを悟るわ


壊れたピアノの音色は、たからかに響いて消えていく

砂を歩く私の足は、傷だらけ

手をのばして



今宵、嘘だって知っていても、愛を信じて

廻って、もがいて、芝居じみた言葉を吐いた

微笑みは浮かべど浮かべど虚空を漂っている


幾夜、巡れどされど幕は閉じて夜は明けて

壊れた、ステレオ、怒号と悲鳴ばかりが襲う中

舞台は進めど進めど終演を迎えることはない


一人で咲く夜には、涙と愛を

今宵は、ひとつの胡桃とワインをください

心はそれで満たされる

読んでいただきありがとうございます。


今回の詩と今までの詩と次回のを足して、ひとつの詩集とさせていただきます。


全体的なテーマは愛の死です。


こんな感じでこれからも書いていきますのでよろしくお願いします。

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