八月九日
「八月九日(火)の12時の365日限定放送局。始まります。
今日は9日目の12時の発表です、
昨日の生存者は189/1000名でした。
現在の生存者は189/1000名となっております。
今日は初めて脱落者が居りませんでした。」
「今日も絶好調MCハイブリッドボーイこと、ハイブリだ。
アシスタントのサワと今日からイクイクも一緒に番組をやってくぜ。」
「はい今週もがんばっていきましょうね。
今日の面白現状報告は魔王が今居る大陸に居ない事、そして別の大陸に魔王が居ることが判明しました。」
「昨日のこの時間を見てた人は知ってますよぉサワ先輩、アハハ。
この時間は初めてのイクイクですよろしくぅ。」
「今日は誰がモニターだ。またハーガンか?」
「今日はジョンさんです。森での戦闘に飽きたって声がちらほらありましてジョンさんが投票トップになりました。」
「彼奴は冒険者だから仕事で森にいると思うぞ。」
「そうですよね。きっとこれも森の映像ですよ。高いところから下を見てるんですかね。」
『二人共頑張ってるな。俺も動くか。』
「すごいですぅ~、ジョンさん木の枝から枝へ飛んでますよぉ~」
「さっきからお前話し方が気持ち悪いぞ。」
「イクイクは~先輩とキャラがかぶるのでぇ、語尾を気持ち悪くしましたぁ。」
「自覚してるなら仕方ないな。」
「え、ハイブリさん、イクイクのそれ肯定しちゃうんですか。」
「だって俺ら基本映らないからな。話し方に特徴つけてわかりやすくってのは大事だ。」
「さすがぁ、ハイブリさん、わかってるぅ。」
「うざくて気持ち悪いのは変わらんぞ。」
「ひどいぃ~。」
「ジョンさんどんどん森の奥に行きますよ。」
「どこまで行くんだ?」
『ここでいいかな。ギードン、ゴーソン、ゴーラプ、グーツン、ゴーズリー、ギーリア、ギーガル、ギーズリー、グータン、ギータン、ガータン、グーファ、ギーリッチ、ガーソン。召喚。
あと、人間を1万召喚。
お前らは好きなだけ暴れてきていい。この森の魔物を全部倒しても構わない。
ただし仲間がやられてカードになったらここに居る人間に渡すんだ。
人間は魔物の死体とカードになった仲間を集めてここに戻ってくるんだ。
みんな協力して頑張れ、行ってこい。』
「これ一体何の光景ですか?」
「イクイクびっくりしすぎてキャラ忘れてるぞ。俺もビックリしたけどな。」
「本当にすごいですね。10m以上なのから2メートルくらいの魔物がいっぱいいましたね。」
「でも、何も動きがなさそうなんだが。あと同じ○○ソンなのに牛と木があるんだ。」
「そんなこと、わかりませんよ。」
2時間後。
「おいおい放送事故並に暇じゃないか。ジョンは何も話さないし。」
「これは流石に予想外ですね。」
「でもぉ、なんか帰ってきましたよぉ。」
「また魔物引きずった人間じゃないか?」
「山盛りになった魔物を解体する映像ばっかりじゃ、疲れましたからね。」
「今度は違うみたいですよ。」
『なんで彼奴帰ってきたんだ?まだ狩っててもいいのに。』
「ジョンさんも予想外みたいですよ。おっきい木ですかね。」
『あっカードに戻った。』
ゴーソンLv100
上位ランクへランクアップ出来ます。
「ってカードに書かれてますねぇ。」
「書かれてるなあ。」
『ランクアップ、召喚。』
「おっ召喚するみたいだな。」
『主よ感謝します。』
『木の人形?』
「マンガとかの勉強に使う木の人形に似てますねぇ、名前わすれましたけどぉ。」
「デッサン人形ですね。そうですね似てますね。デッサン人形と違って手はちゃんとしてますけど。」
「サワ先輩さすがですぅ。よく知ってますねぇ。」
『人間の間ではザーソンと呼ばれております。因みに同じ牛の魔族にもザーソンというものが居ますが。
わかりづらければ。主から名前をいただけるとありがたいです。』
「同じ名前の魔物が居るとか厄介すぎるだろ。なんでつけたんだろうな。」
「おそらくですが、住む地域が昔は違ったんじゃないですか?
同じ蟹でも取れる場所によって違うみたいに。
違う場所で見つかって同じ名前が付いたみたいなのってありそうですよ。」
『一つ質問だ。ザーと呼ばれる物にランクが上がったことで話せるようになったのか?』
「ありがちと言えばありがちだが。同じ名前があると知らずについてそのままって可能性もあるな。
木の魔物事態そんなに確認されてないかもしれないからな。」
『正解であり不正解です。ザーとは人間がつけた、人型の魔物の種族別での最下位の魔物とされます。
ですが我々魔物の中では。例え人型になった最下位とはいえ人型の魔物は魔族と言われます。
魔族は人間の言葉を話すだけの知性があります。
魔族は話せますが人間のつけたランクで巨人だけがザーだと話せません。
姿が小さいまま大きい時の力を持った魔物なので。
正解とは言えませんでした。
人間が勘違いでつけてしまったランクなのでザー全てが魔族ではないのです。唯一の例外です。
因みに私達ザーソンの仲間内での種族名はボォーーーーと言います。』
「憶測でしか会話出来ない私達って虚しいねすねぇ。
私たちの会話とは違いますけどぉ。色々新事実話してくれてましねぇ。」
「虚しいって言うなよ。事実だけに悲しくなるぜ。」
『ボォーーーーっていうのか。』
「なんか謎の会話始めましたよ。」
『主は流石です。我が種族の言葉を話せるとは。人間にはうまく発音出来ない音なんですが。』
「研究者は翻訳機能でもつけてるのか」
『う~ん、多分勝手に変換されてる感じだな。
まあいいや。もう一回狩りに行くのもなんだな。
またLv100になったらランクアップするのか?』
「ついてるんじゃないですかね。人じゃなく魔物の声も大丈夫なんですね。」
「俺たちに伝えるのに人間の言葉以外は翻訳出来てないってことだな。
ほぼリアルタイムで人間の言葉を翻訳した映像が届くってだけでも十分すごいとも言えるか。」
『おそらく、としか言えませんが。』
「そうですね。あまり批判はできませんね。」
『まあそんなもんか。100にしたら分かるな。そう言えば名前だっけ。
名前か、牛もガーソンが居て。木もソンなんだよな。
木の人、木人、モクジンだな。これからはモクジンだ。』
『ありがたき幸せ。その名前我が家宝とします。我が名はモクジン。主に使える初の魔族。』
「この木の魔族さんはモクジンさんだそうですぅ。」
「そうですね。明日の現状報告のネタにされるのが何か、何となくわかりました。」
「むしろ多すぎないか。魔物の名前もバンバン出てたぞ。同じ名前の魔物で木と牛が居るって事か?
まさか魔族の名前がモクジンってところか?」
「どれかじゃないかと思いますぅ。」
「どれだよ。」
365日限定放送局。は続く。
「ジョン出来たわよ。」
人魔力が40を超えた、ミスリムが俺のスキルの無いギーガルのカードで召喚した。
「よかったな。これでガーガルまでなら楽に倒れるから今日は人魔力をもっと増やせるぞ。」
「頑張るわ。」
マーロンのギーリアが70~80くらいの人魔力を使うって考えると、ギーガルよりギーリアのが倍以上強い計算だな。
「昨日ので500超えてたよな、まだリザードマンみたいなのは召喚出来ないのか?
俺が出してみようか?」
「まだ出ない。ガードンより使い勝手が良くてガードンより強いんだと思う。自分で出したい。」
「そうか頑張れ。今日は自分で狩った奴を好きにしていいぞ。俺も今日は好きに狩るからな。
それぞれ主力の魔物が使えるんだ。俺に借金返してもいいし。カードにして増やしてもいい。自分の金にしてもいいぞ。今日は楽しめ。」
「借金の話が無かったら楽しめたわ。」
ミスリム、多少は緊張してくれよ。
そのギーガルは同属隷属出来ないからな。
「わかった。楽しむ。」
マーロンはギードンも出せるしな、何とでもなるな。
俺は魔物を出しに行く振りをして、その場を離れた。
そして多段ジャンプを使って木の上から様子を見る。
好きにしていいとは言ったが、二人は連携して魔物を狩っていた。
あまり危ない様子もないので安心した。
「二人共頑張ってるな。俺も動くか。」
俺は安心したので本当に魔物を出すポイントを探しに向かった。
大分奥に来たところで色々出してみた。
「ここでいいかな。ギードン、ゴーソン、ゴーラプ、グーツン、ゴーズリー、ギーリア、ギーガル、ギーズリー、グータン、ギータン、ガータン、グーファ、ギーリッチ、ガーソン。召喚。
あと、人間を1万召喚。
お前らは好きなだけ暴れてきていい。この森の魔物を全部倒しても構わない。
ただし仲間がやられてカードになったらここに居る人間に渡すんだ。
人間は魔物の死体とカードになった仲間を集めてここに戻ってくるんだ。
みんな協力して頑張れ、行ってこい。」
あれ?ゴーソンは木だけどガーソンは牛だなまあいっか。
他にも同じ名前の魔物居るかもしれないな。
この作業さすがに慣れてきたと思ったけど。
今日は量が多い。
死体漁りして解体。死体漁りして解体。
ガービット、ギービット、ガーガル、ギーガル、ガーリッチ、ガース、ガーファ、ガータン、ガーディアガーソン(牛)、はカード化して。
後は死体漁りして解体。死体漁りして解体。
この作業をずっと続けていたら。
前からデカイ木が歩いてきた。
「なんで彼奴帰ってきたんだ?まだ狩っててもいいのに。」
俺はまだ戻って来いコールは出してない。
「あっカードに戻った。」
何も言ってないのにカード化した。
攻撃されて死に掛けてたのかと思ってカードはボロボロじゃなかった。
よく見ると、カードに字が書かれていた。
ゴーソンLv100
上位ランクへランクアップ出来ます。
ランクアップできるのか、ならランクアップしよう。
「ランクアップ、召喚。」
適当に言葉に出してみた。
無事召喚出来たけど。小さいな110cmくらいか。
「主よ感謝します。」
言葉を話した。
「木の人形?」
驚きのあまり声を出していた。
言葉を話した、木の人形が。って思ったら。
木の人形だけ言葉に出ていた、しかも疑問系で。
「人間の間ではザーソンと呼ばれております。因みに同じ牛の魔族にもザーソンというものが居ますが。
わかりづらければ。主から名前をいただけるとありがたいです。」
牛の魔族なんて居るのか
同じザーソンか大変だな。
ガーソンも牛の魔物みたいが居て同じ名前の木の魔物も居るんだろうか。
「一つ質問だ。ザーと呼ばれる物にランクが上がったことで話せるようになったのか?」
そう話してるんだ、ザーソンは。
「正解であり不正解です。ザーとはあくまで人間がつけた呼称です。人型の魔物の種族別での最下位の魔物とされます。
ですが我々魔物の中では。例え人型になった最下位とはいえ人型の魔物は魔族と言われます。
魔族は人間の言葉を話すだけの知性があります。
魔族は話せますが人間のつけたランクで巨人だけがザーだと話せません。
姿が小さいまま大きい時の力を持った魔物なので。
正解とは言えませんでした。
人間が勘違いでつけてしまったランクなのでザー全てが魔族ではないのです。唯一の例外です。
因みに私達ザーソンの仲間内での種族名はボォーーーーと言います。」
俺には何となく理解できたが。
音はボォーーーーとしか聞こえない
「ボォーーーーっていうのか。」
何となく理解したことを声に出したらやはりボォーーーーとしか出なかった。
何となく理解した内容は、木の魔物は森の暗殺者みたいな種族らしい。
「主は流石です。我が種族の言葉を話せるとは。人間にはうまく発音出来ない音なんですが。」
そうなのか、何となく声に出してみただけなんだけど。
「う~ん、多分勝手に変換されてる感じだな。
まあいいや。もう一回狩りに行くのもなんだな。
またLv100になったらランクアップするのか?」
どんな返事があるかな?
「おそらく、としか言えませんが。」
知能は人間と変わらないな、もしかしたらそれ以上か。
カードから召喚されてレベルって機能が付いてる事は理解してるって事だろうな。
「まあそんなもんか。100にしたら分かるな。そう言えば名前だっけ。
名前か、牛もガーソンが居て。木もソンなんだよな。
木の人、木人、モクジンだな。これからはモクジンだ。」
安易だが俺が覚えやすい。
「ありがたき幸せ。その名前我が家宝とします。我が名はモクジン。主に使える初の魔族。」
レベルをあげる楽しみが増えたな。
これをマーロンに教えてやろう。
「そうだ、モクジン。トカゲの人型のをなんていうか知ってるか?あと狼の人型と小さめの巨人だ。」
マーロンのスターターパックに入ってたカードについて聞いてみた。
「そうですね、おそらくそれもすべて魔族だと思います。
トカゲだと、ザードンの可能性がありますね。
小さいのではなく小さめの巨人と言うのであれば。ジーツンかズーツンの可能性があります。
もちろんガーツンって可能性もありますがあくまで推測です。
狼男もランクによって変わります。
顔が狼だとザーガル、ジーガル。顔が狼で首から下の毛が無くなるとズーガル、鼻と耳が狼のままで他が人だとゼーガルで人間からゼーズージーザーゴーゲーグーギーガーまで全てのガーガルになれるものをゾーガルと言います。
これは他の種族にも言えます。
魔族の頂点が人間の形になることから、魔王とは人間から生まれるという伝説があります。」
そんな事実があるのか。
俺は解体をしながらモクジンの話を聞いていた。
「モクジンはその伝説を信じるのか?」
「わかりかねます。事実がそれであるのを確認した時のみ信じます。情報から成否は問いません。
情報から真実を暴く意味を感じません。感情を居れずに情報を伝えることが私の仕事です。」
なんか役割があるみたいだ。
暗殺者である前に情報収集屋なのか。
裏全部担当する魔族ってことか。
魔族世界も面白いかもしれないな。
いい感じで時間も過ぎたので魔物たちを呼び集めて。
帰ることにした。
帰り道で、
「マーロン、ミスリムそろそろ帰るぞ。」
「やっと帰ってきたわね。」
ミスリムがやっと帰れるって顔をしていた。
「遅いよう。」
マーロンは良くわからない甘え方をする。18歳以上だよな?
マーロンを見てると年齢が不安になる。
「いっぱい狩れたか?」
「もちろん、狩ったわ。」
ミスリムが勝ち誇ったように言う。
「1500人魔力超えた。」
マーロンは大分頑張ったようだ。
「俺も結構狩ったよ。カードがLv100越えてランクアップ出来た。
ゴーソンがザーソンになった。しかも魔物から魔族になった。」
俺の一番の自慢ポイントだ。
「すごい。」
マーロンは素直だ。
「しかも人の言葉を話すんだ。それで教えてくれた。マーロンの持ってる人型のカードは魔族かもしれないって教えてくれた。」
「まだ出せない。」
マーロンがカードを出して確かめていた。
「もし今でも無理なら人型は5000とか1万くらい人魔力が必要かかもな。
宿に着いたら大事な話があるから聞いて欲しい。」
「なによ。」
「だから宿についてからだ。」
「わかったわ。」
「わかった。」
それから俺達はギルドに行ってその後宿屋で飯を食って部屋に向かった。
「それで何よ話って。」
「これからは二人で狩りをして欲しい。」
「どうしてよ。」
「嫌いになった?」
マーロンどうしてそんなに幼くなった。
それはこの際どうでもいい。
「二人でも戦えるし、また魔力が増えたカードもいくつか渡す。」
ガーズリー、ギーズリーにグータン、ギーディア、グーファ。
それなりに強いカードを渡した。
「もちろん宿もこのまま俺が払うし。町を出て行くときは一緒だ。
ただ、森で狩りをするのはしばらく別行動にしよう。」
俺はこの名前、そして職業に慈善事業があった時から決めていた。
「だから、それがどうしてだか聞いてるのよ。」
「これから説明する。
能力譲渡がこの世界の人間に使えるなら、俺は孤児やストリートチルドレンの中で希望の目が出来る子、やる気のある子、見込みのある子を見つけ出して育てたいと思う。
もちろん召喚士としてだ。出来なければ魔道師でもいい。
なにか秀でた分野を作って冒険者の向上をしたい。
シルバーが偉いなら。
孤児やストリートチルドレンが出てきても打たれないレベルまであげたい。
普通なら実力があってもシルバーには成れない可能性があるんだ。
それはあの村を経験してわかっただろう。
シルバーの冒険者が来たのはおそらく冒険者ギルドが食糧危機を救うっていうに大義名分を用意して呼んだんだ。
それで俺らが邪魔になったんだ。
同じことをきっとポッと出の平民や孤児たちにしてると俺は予想してる。
だから俺はそんな孤児達を育てて、シルバーになれなくてもカッパーにシルバー並の冒険者であふれさせたいと思う。
そしてある程度育った、その時にはマーロンとミスリムはそれ以上に強くなってると思うから。
育てた孤児とパーティを組んでさらに育てて欲しいと思う。
どうだろうか?」
俺は今まで考えていたことを全て話そうと思った。
「私達を見放すんじゃなくて、もっと強くなって指導者になって欲しいって事?」
「そうだ、俺は能力を渡せるから最初のカードの使い方やカードにする方法とか教えたら、実践指導の担当を二人にして欲しいと思ってる。
これをどんどんしていって町を移動してれば勝手に1年なんて経ってると俺は思うんだ。
3人でやっていかないか?」
3人で狩るってのはもう意味をなさなくなってる。
3人で一緒に何かをするなら狩りじゃなく。
一緒に成長して行きたいと思う。
「確かに私達1年生き延びる為にここに連れて来られたけど、私達は1年じゃ終わらないものね。
旅の召喚士、弟子を育てる。
かっこいいじゃない、この大陸の歴史に名を刻むってのも悪くないわ。」
ミスリムは乗ってくれた。
「弟子100人育てて全部シルバーにする。」
「マーロンの目標は大きいな。」
気づくとマーロンの頭をなでていた。
そこで俺は気づいた。
マーロンは俺に頭をなでさせる為に敢えて幼く振舞ってる可能性を、ってそんなわけないか。
「じゃあもう寝るか。おやすみ。」
これからの事を考えながら眠った。
読んで頂きありがとうございます




