読まれない作品の書き方
書いた作品が読まれない?
どうすればいい?
これはそんな疑問に答える作品……ではありません。それが解っているのならばとっくに私は売れっ子作家です。(笑)
そんな私ですがその分読まれない方法についてはある程度解っているといってもよいでしょう。実際に読まれていないのだからそこは間違いないはずです。
まあ、そうは言っても今こうして読んでいるあなたもいるわけですからそこに矛盾はあるわけですけど、そこは例外でその他大勢のことをいっているということで野暮なツッコミはなしということで。(笑)
では本題、読まれない作品の書き方。
⑴ タイトル
これは私の持論なのですが、作品のタイトルで内容が解らない作品。
最近流行りの作品ですけど、なんかやたらと長過ぎて何が作品のテーマであるのかが解らない。
『くそみたいな現実に絶望した俺は異世界でやり直し無双する ~チートな能力でやりたい放題、美少女相手にヤりたい放題 文句あるやつはぶっ飛ばす! 俺が法だ!~』
──取り敢えず適当に今風のタイトルをでっち上げてみたのですけど……。
あれ? 倫理的に問題ありそうな割になんかフックだけは強そう。
ですがその分それを本当に作中でやるわけにはいかないんですよね。それをやるとR15どころじゃないですし、結果それに反するコメディとなるのがお約束。
あれ? これってしっかり内容イメージが伝わってますよね?
う~ん……、やはり長文は正義なのでしょうか……。
この例の場合パワーワードがほどよく使われており、理由やその後の目的方針が文章としてシンプルで明確に伝わるため十分に有効ということなのでしょう。個人的にはあらすじでやればと思うのですが……。
なお、過ぎたるは猶及ばざるが如し、パワーワードの詰め込み過ぎは作品の方向性を迷わせます。どのワードが作品のテーマかが判らなくなるんですよね。そして後々その縛りが伏線回収の義務となる。はっきりいって割に合いません。先ほどの様に例を出せればよいのですが、実は先ほどのあれが私の限界でそれ以上のものは思い付きません。だって私は基本的にタイトルは短め派なので。(苦笑)
短いタイトルは解りづらい。これは間違いのないことでしょう。
ですが作者の美学は詰まってますし、昭和はこれが基本でした。シンプルなワードでそれを表現できぬ者に面白い作品を書けるわけがない。タイトルこそが表現力の証明であるとこんな感じですかね。で、そんな拘りのタイトルの例を私の作品で挙げると次のようになります。
『CON-CREATURE』
──取り敢えずシンプルにクリーチャー、異形のモンスターの出てくる作品です。
登場キャラは知性なきスライムであり、某RPGのようなぷにぷにではなく、どちらかといえばエロゲーお約束のドロドロ型、そのコンクリート状の姿がタイトルに掛かっていたりなんて意味合いです。
ですがね、読者からすればそんなことなんてどうでもいいんです。そんなことよりもそれが作中でどんな活躍をするかが知りたいんです。
……って、あれ? これってちゃんとフックになってますよね?
だとすると私のやり方は間違ってない?
一応作品ジャンルや雰囲気は伝わりますし、それでいて内容は謎のままでネタバレは一切していない。
でも、実際は相互ユーザーさんくらいにしか読まれてないんですよねぇ……。
因みに今では作者の私も忘れて放置しっぱなしです。(笑)
ところでこれ、規約で禁止されている作品宣伝になるのでしょうか?
⑵ あらすじ
やはり短めはね。私がよくやるやつです。
書かないと何も伝わらない。当たり前といえば当たり前。当たり前過ぎて語ることさえもアホらしい。(笑)
かといって長ければ良いというわけでもなく、作品の内容と全く関係のない作者の心境やなんだかんだを並べてみても読者としては鬱陶しいだけ。そういうのは後書きや活動報告でやってくれっていうやつです。あらすじは内容への導き。余計な情報は要りません。
あとネタバレも避けてほしいですよね。偶に本当に作品展開を明記して読者の読む気を消失させるものが存在します。あらすじでそれが判ってしまえば内容を読む必要がなくなる、果たして作者はそれを理解しているのかいないのか。あらすじはあくまでもフック、ネタバレは絶対に禁止です。
とはいえ、フックというものも良し悪しで多分こういうやつは駄目でしょう。
【私選有害図書指定】
当作品は読者に対し、知識、思想、嗜好などにおいて、悪影響を及ぼす可能性があります。ご注意下さい。なお、当方と致しましては、一切の責任を負いませんので、読者様方の自己責任にてお読み下さい。
──私の作品でよく掲げているフレーズです。
一応作風が作風ですのでR15同様の注意書きとしてあらすじ部分に載せているわけですが、当然ながら読者への篩ですのでそこで弾かれた読者は読みません。半分は洒落なんですけどねぇ……。(苦笑)
というわけで、ここで読者の多くが脱落します。
まあ、あらすじを読まないせっかちな読者にとっては全く関係のない話ですけどね。(笑)
⑶ キーワード
基本的に私はものぐさなのでタイトルやあらすじにある言葉はキーワードに設定してません。そこに登録していなくても検索には掛かるみたいですので。ならば無駄ですよね。
──と、私は考えるのですが、実際はタイトル、あらすじ、キーワードで同じ言葉を被らせるのが定番。多分イメージ戦略でありそれを強調する意図があるのでしょう。「大事なことなので二度言いました」なんて言葉にあるように(この表現って、盗用でなく引用ですよね?)執拗さは説得力に通ずってところかな。刷り込み効果なんでしょうね。
ただ、個人的にはそんなテンプレは作品の陳腐化に思えるのですが。お約束の王道は個性と対極、できれば個性的でいてなおかつ一般的なものを探して掲げたいものです。それともオリジナルなブランドワードでも作る?……って、痛いなこれ。(笑)
⑷ 総文字数と連載化
これは私が最近やった失敗です。短編レベルの文字数の作品を連載でやるとネタが続かず無理やり終わらせた打ち切り完結と間違われるんですよね。期待への肩透かし感ってやつですね。
高々1万文字程度の作品ならば分割するよりも短編で。短期集中連載は期待外れとしてスルーされる傾向なようです。
⑸ ジャンル・テーマ
作品のジャンルとテーマの不一致は読者に嫌われるようです。
いや、実際は読まれないわけではなく、評価も付かないわけではないのですが、それでも読者からのツッコミはあります。これは恋愛ジャンルのお約束ですよね。女性向けの半分以上のそれは純愛というよりも契約恋愛みたいなものですのですし。まあ、男性向け作品のハーレムものも劣等感が歪に肯定されていて不快なものが多いですが。そうでなければ性欲か家族愛のどちらか。前者はある意味恋愛の形ですが後者はヒューマンドラマに近い? まあ、どれにしても恋愛に纏わる話ではありますしジャンル違反とはいえませんけど。(苦笑)
話がやや脱線しましたが、それでも大筋は同じです。複合ジャンルの場合比率の偏りで読者は違和感や不快感を感じることがあるということで。
ホラー系コメディなんて微妙ですよね。ホラーは本来恐怖を描くものなのに、それを逆転させたギャグまでがホラーの扱い。不可解な現象や混乱も笑いに昇華されればコメディのはずなのに。……って、私だけ?
つまり何が言いたいかといえば、ジャンルとテーマにズレのある場合はどこかで仄めかす必要があるということ。ネタバレは避けるとしても読者を納得させる理由付けは必須です。だからこそのジャンルの複合なんですよね。
これは時代劇の定義と同じ。定義としては過去も現代も未来でさえも時代劇であるらしいのですが、実際は近代以降を舞台とすれば大抵の者は不満を覚える。特に日本において時代劇とは江戸時代限定といってもよいくらい。そんな読者の先入観を壊すくらいの詭弁は絶対に必要です。
そしてそんな読者のそれを裏切るからこそ読まれないというわけなのですがね。
⑹ 内容
内容なんて書いていますけど、その実は身も蓋もない結論。
つまらない作品は読まれない。途中で読むことを止められます。
結局は面白さが全てです。(苦笑)
追記として
⑺ 信用
さらに身も蓋もないことを重ねますが、駄作や規約違反等の問題作を書く作者の作品は読まれません。
ブロックされるようになれば終わりです。(苦笑)
世知辛いですよねぇ……。(泣)




