酔って電車に乗る時は気をつけましょう
始めまして、ペンギンの下僕と申します。始めましてでない方がおられますれば幸甚です。
今このエッセイは、酔って寝過ごした男が最寄り駅まで戻る中の、再びの寝過ごし防止のためにとりあえず何かしなければという一心で書いている文章でございます。まずはそこをご留意いただき、後々の矛盾、誤字脱字、その他色々の粗をご寛恕いただける方のみお読みください。
というわけで――寝過ごしました、新幹線!!
何駅かな? わかんね。いやもう、一応、切符買ったくらいまではギリ記憶あるんすよ。その後はもう何もないですね。自由席買ったんですが、座った記憶すらないです。
お酒って怖いですね。
しかもさらに怖いことに、手持ちが一万円以下でした。もう、野口数人。どうにか乗越運賃払えましたが、改札口ではとても気持ち悪いスリリングな思いをしました。
さて、どうにかこうにか改札を乗り越えてまず何をするか……。
「それにしても……ヤニが、欲しい」
ポン、ポーン、ポーーン
まあ、とりあえず一服。はい、ヤニカスですのでね。煙を決めて落ち着きましょう。長生きとは恥の上塗りであると誰かえらい人が言ってたような気がします。誰も言ってなければ今ここで自分がいいます。フリー素材の格言として使い回してください。
そして、煙に頬を撫でてもらうととりあえず再び在来線乗り場へ。どうにか手持ちでギリ帰れることを確認して安堵。切符を買って改札をくぐり、ホームの自販機でアイスコーヒーを買って電車に乗り込む。
今はその電車に揺られていら最中なのですが……そもそも、よく知らない駅から乗ったので、道中の駅名も馴染みのないものばかり。ふと頭を過ぎる疑問。
(あれ、これ……最寄り駅向かってるよね?)
ここまで読んでバカだろこいつと思った方、いいですか。
これが!!
酔っぱらいです!!
そもそも理性と常識がある人はベロベロに酔って新幹線に乗りませんし、乗り過ごしません!!
酒は飲んでも飲まれるな!? それが出来るやつは飲まれるほどの苦悩が人生にないだけだよ!!
正しくは!! 酒を飲んでも法は犯すな、です。
人に迷惑かけなきゃいい。自分の財布が薄くなるのを覚悟で飲むんだよ!! だって人生しんどいんだもん!!
とここまで書いたあたりで、一応、今乗ってる電車が正しい方面に向かってることだけは確認しました。善きかな、善きかな。
ここでまた寝て乗り過ごしとかやらないようにこれを書いているので、文量はもう少し増えます。後何駅か? 知らないですね。合ってるんだからそのうち着くでしょう。
というわけでみなさん、お酒のやらかしには気をつけましょう。いいや、やらかしてもいいんです。ですが、なるべく人に迷惑をかけないようにしましょうね。
ちなみにこれは余談ですが、自分は過去、数回の乗り過ごし、そして、真冬に何かの店の軒下で寝ていて陽キャっぽいチャラいお兄さんたちから「起きなよ、風邪ひくよ?」と声かけてもらって事なきを得たことがあります。
そのお兄さんたちがいなければ自分は今こんな駄文すら書けてなかったかもしれないと思うと、その方たちには感謝しかないですね。
なーんか、オチがつきそうにないので、最後に自分の尊敬してやまない偉人の短歌を引用して〆とします。
あな醜
賢しらをすと
酒飲まぬ
人をよく見ば
猿にかも似る
大伴旅人
つい今の今、やらかした奴が引くのがこれです。もちろん、お酒の強さは人それぞれ。肝臓自慢なんて時代じゃないです。ただし、お酒が好きなのに無理に我慢するくらいなら、やらかすことを前提で飲んだほえがいい。もちろん、他人に迷惑かけない範囲でね。
え、自分にはいいよ。しょせん自分だもの。
というわけで、見知った駅名が見えたのでここまでにします。この支離滅裂な文章、最後まで読んでくれ方がおられるなら本当にありがとうございます。感謝しか出来ませんが、万謝でございます!!




