家族になる相手はまさかの!?
私はある日、母さんに呼ばれていた
「ねぇ澄猫ちゃん?」
母さんは少し嬉しそうだった
「どうしたの母さん」
どこかいつもと違う母さんの声
「母さんね。再婚することにしたの!」
「え!?おめでとう!!」
いきなりの報告で少し戸惑ったが素直に嬉しかった
「澄猫ちゃんは嫌じゃないの?」
「私は母さんが幸せなら受け入れるよ!」
母さんはそれを聞いたからか安心した様子だった
「ちなみに母さん。相手の人はどんな感じの人なの?」
私は気になるから聞いてみた
「相手の人は、母さんと同じ子持ちの人よ
確か歳はあなたと同じ15歳のはずよ」
同い年の姉妹ができると思い、私はワクワクした
「いつ会えるの?」「いつから一緒に住むの?」
楽しみで仕方ない私は母さんに質問ばかりした
新しい父さんと姉妹に会えると思うと私は胸を踊らせながら母さんと待ち合わせのファミレスに向かった
「澄猫ちゃん、そろそろ待ち合わせの時間になるからね。」
もうすぐ会えるのだと知ると私はドキドキした
対面の時が来た
「こんばんは。澄玲さんと結婚することになった沖田柳沢と言います。これからは、【お父さん】なんて呼んでくれたら嬉しいよ。これから仲良くしてくれると嬉しい。ほら、お前も挨拶しなさい。」
「わ、わかったよ…は、初めまして、沖田星凪と言います。これからよろしくお願いします。」
私はどこかで聞いたことのある声で、少し戸惑った
「あら、澄猫ちゃん知ってる人?」
咄嗟に母さんに聞かれ私は焦って
「分からない。」と言ってしまった。
仕方ない相手が気づくまでは知らないふりをしよう。
それと、私は大きな勘違いをしていることに気がついたのだ。
てっきり新しい家族は姉妹だと思っていたが、実は兄弟だったのだ。
「新しい姉妹って女の子じゃなかったの!?」
私は口に出してしまった。
「あれ?言ってなかったかしら?」
母さんは微笑みながらそう言う。
「言ってないよ母さん!」
私は少し声が大きくなってしまった
「澄猫ちゃん、周りに人がいるから声のボリュームは抑えてね」
父さんにそう言われて私は我に返った
そして、顔が熱くなってきてその場でうずくまってしまった
「澄猫ちゃんったら、昔から恥ずかしがり屋で少しでも恥ずかしいことがあったらうずくまってしまう癖があって。ごめんなさいね」
母さんは2人に謝っていた。
「気にしないで下さい澄玲さん」
柳沢さんは笑いながら言っていた。
そんなこんなで初対面は終わった。
「母さん、柳沢さん達とはいつから住めるの?」
家に帰り私は母さんに質問をしていた。
「早くて明日かしらね。」
意外と早く、私はびっくりした。
「澄猫ちゃんは部屋の片付けとかちゃんとしておいてね。」
母さんは微笑みながら私と目を合わせる。
「はーい。」
新しい家族との共同生活に胸を踊らせる反面、星凪くんにバレないかドキドキしていた。
お手に取っていただきありがとうございます
初めて書いてみた「家族になる相手はまさかの!?」はどうでしたでしょうか。
2人が一体どのような関係で、今後どのような展開を迎えるのか楽しみにしていただけると幸いです