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時の潜水艦 草稿
時の潜水艦 草稿
水面下 意識の
レーダー 映らない
音も無く 潜む
潜水艦
知らずに 誰もが
生きている
煽てられ
絆され
踊らされて
自らの 歩き方
さえも
見失う 程に
後を 向いて
悔やんで いたって
仕方の 無い
事さ
無くした モノを
果てしも 無く
迷い道
追っかけ て たって
仕方 の
無い 事さ
無くた モノ
等
戻りは しない
壊した モノ
等
戻りは しない
やがては 還って
ゆくの だから
やがては 生まれて
ゆくの だから
自らを 指し示す
時の レコード
何を 刻むのか
振り返る 草稿
もしも 時間が
止まった なら
振り返る と
そこには 大きな
渦が 巻いている
数 限りなく
あるんです
一つ 一つの
私が 連なりあって
いるんです
優しい 眼差し
背中に 感じて
突き刺す 視線
振り返る
何度も 何度も
振り返る
そこには 何にも
無いのにね
背中の 渦は
見えない のにね
時々 私を
呼ぶ 声
振り返る
そこには 何にも
無い のにね




