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空 草稿
空 草稿
ぐにゃりと 曲がりくねった
道に 寄り添う様に
生える 電信柱
競う様に 走る
幾本かの 電線達ち
無数に集う 燕達ち
数限りなく
が
皆が 同じ方向を向き
飛び立ちさえ しなければ
ほぼ 電線と同化している
モクモクと 立ち上る煙
雲の台形の 円の中に
恐らくは 誰にも
見えないであろう
龍が ジッと辺りを
見詰めながら 鎮座
していた
残暑に 薫る
風に 吹かれて
見た 空模様
心に想い描いて 草稿
見上げてごらん
空よりも もっと
遠くにある
その 宇宙を
海よりも もっと深い
すの 宇宙を
心に 想い描いて
ごらんよ
自らの 原風景を




