表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/12

第十一話

ラトロワ王国では戦勝パレードが盛大に行われた。スリザリー征伐の最大の功労者であるシメイ・エルサイムは大手をふって、凱旋した。論功行賞により、シメイ・エルサイムの領地が加増され、カエサルの姪がシメイの息子の婚約者になった。オータム・ストーンは領地が加増、爵位も上がった。ムッシュ・アルタイルも領地を加増及び安堵され、正式にラトロワ王国の家臣となった。他の者にも領地加増、爵位の昇格等が言い渡された


スリザリー王国元王太子のフルート・スリザリーは王都で人質として一生暮らすことになった。そこから歳月が経ち、フルート・スリザリーは成人し、ラトロワ王国の貴族としてスリザリー侯爵家として再興することができた。その後、現国王であるウルスラ・ラトロワから宴に招かれた。そこでスリザリー王国の音楽を聴き、元スリザリー王国の臣下たちは涙を流したが、フルートは笑顔で拍手を送るのであった。その姿に奇妙に思ったウルスラは尋ねた


【ウルスラ・ラトロワ】

「スリザリー侯爵、故郷が恋しくないのか?」


【フルート・スルザリー」

「いいえ、故郷にいたときは皆がピリピリしていたので正直居心地が悪うございました。今が一番幸せです。」


フルートは笑顔でそう答えた。するとフルートの近くにいた臣下が耳打ちをしていた


【フルートの臣下】

「いいですか、墓参りできないのが残念ですとお答えするのです。」


【ウルスラ・ラトロワ】

「スリザリー侯爵。」


【フルート・スリザリー】

「はい。」


【ウルスラ・ラトロワ】

「本当に故郷が恋しくないのか?」


【フルート・スリザリー】

「ただただ、墓参りができないのが心残りです。」


【ウルスラ・ラトロワ】

「ほお~、そこの者に耳打ちでもされたのか?」


【フルート・スリザリー】

「はい!この者の言ったことをそのまま答えました!」


あっけらかんと答えるフルート、愕然とする臣下・・・・


【貴族A】

「ふふふ、バカだな。」


【貴族B】

「どっちみちスリザリー王国は滅びたな。」


【貴族C】

「逆賊クレイムもこの男には苦労しそうだ、ハハハ。」


周囲から呆れられ、嘲笑されたが、ウルスラは・・・・


【ウルスラ・ラトロワ】

「そうか(賢い奴だな、バカのふりをして、分をわきまえているな。)」


その後のフルート・スリザリーはラトロワ王国に忠勤を果たし、末代までスリザリー侯爵家を繁栄させるのであった


時が戻り、所変わって、ここはシャルロットがいる修道院、シャルロットは神の像に祈りを捧げていた


【シャルロット・ラトロワ】

「神様、戦争が終わりました。ですが多くの血が流れました。私は生涯独身を貫き、死んだ者たち、生き残った者たちのために尽くしたいと思います。」


シャルロットはその誓い通り、生涯独身を貫き、戦争で死んだ者たちの冥福を祈り、世のため、人のために尽力し人々から【聖女】と崇められたのである。本人の気持ちとは別に・・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ