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エターニャへようこそ〜アマテラス伝説〜  作者: 古葉七
〜第一部 最強女店主編〜
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フロアボスとの戦い

前半はターニャ視点。

ボス戦はエド視点です。

「うーん、それはアリなんですかね?

一度冒険者ギルドに確認する必要はありそうですが。

それに作った装備品を売っていいかどうかというのも商業ギルドで確認した方がいい気はしますが」


「確かに商売をしていく上で横の繋がりというのも必要だな。

分かった、その辺りはターニャの方が顔が利くだろう。

俺は具体的にどれだけのお金を払えばいいのか、その期日は?

そう言ったことを聞いておこう」


こうして話をまとめた私たちは出てくる魔物を倒す、落ちている素材を集めながら先に進みました。


1階層も最奥まで来て遂にボス部屋です。


この先にいるゴブリンジェネラルは何度も戦った相手なので問題ないでしょう。


私がよし!と気合いを入れるとエドさんから待ったの声がかかりました。


「少し待ってほしい。

ここのボスは俺にやらせてくれないか?」


「エドさん一人でですか?

私一人でも普通に勝てるんですけど・・・」


「それが良くない。

このままでは俺はいる意味がなくなってしまう。

ここのボスをソロで倒せるくらいの実力がないととても君の隣はつとまらなさそうだからな」


私はうーんと悩みましたが


「分かりました!」


と答える。


「でも、危なそうなら助けますからね」


「俺も死にたくはないからな、よろしく頼む」






俺は先行してボス部屋に入る。

中にはゴブリンジェネラルと3匹のホブゴブリンがいた。


奴らは俺が入ってきたことに全く気づいてないようなので、自分のシーフ技術を使って気配を極限まで断つ。


普通の人間ならすれ違っても全く気づかれない、透明人間になったかのように錯覚するスキルなのだがチラリと後ろを見る。


そこにいたターニャと目がハッキリ合い、彼女は俺に手を振った。


商売に失敗している普通の娘かと思ったらとんでもない化け物に出会った気分だ。


それは良いとして今の自分はゴブリン達に近づいても全く気づかれない。


ホブゴブリンの一匹がその場を離れた瞬間に後ろから飛び上がり、肩車の状態で左手は口を塞ぎ、右手で脳天を突き刺す。


ホブゴブリンは声も出さずに絶命した。


今の一連の動作で効果の切れた気配遮断を再び掛け直しジェネラル達の様子を見た。


相変わらず何も考えていないようであった。


俺はそのまま隙を見つけて残りのホブゴブリンを始末していく。


残ったのはジェネラルのみだが、こいつには不意打ちで一撃とはいかないだろう。


とはいえ、その不意打ちで戦いを優位に進めることは出来る。


俺は今までと違い大きな棍棒をもっている右手を狙い撃つ。


正確には右手の筋だ。


そこを切り裂けばこの戦いの中でこいつの右手は使い物にならなくなるだろう。


狙い通りに俺のナイフは筋を切り裂きジェネラルは雄叫びをあげながら棍棒を落とした。


何が起こったか分からずに混乱しているジェネラルの左側に回り込み、左手も狙ったのだが闇雲に腕を振り回し始めて近づけない。


俺は一瞬距離を取ると懐からポーションの瓶を取り出す。


それを思いっきりジェネラルの顔に投げつけた。


普通であれば回復効果のあるところであるが、ジェネラルには気の毒だが中身はポーションなどではない。


これはカラシを溶かし込んだ特製の水だ。


この攻撃により目と鼻にダメージを受けたジェネラルはまともに立つことが出来ず、その場に蹲ってしまった。


俺は蹲ったジェネラルに向かい無防備な頚椎にナイフを突き立てた。


一瞬、ビクンと痙攣した直後にジェネラルの姿が消えていく。


後にはボスを倒した報酬の宝箱だけが部屋に残っていた。

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