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エターニャへようこそ〜アマテラス伝説〜  作者: 古葉七
〜第一部 最強女店主編〜
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ポーションの真実

「そう言えば今初めて言いましたね。

お店の名前変えれるよって言われたから二人の名前を取ってエターニャにしましたよ」


「それは先ほども聞いたが・・・なぜ俺の名前を入れたのだ?

前がブラッドの店だったんだから、今回もターニャの店とかで良かっただろうに」


「エドさんも手伝ってくれると言うから・・・それに単純にターニャの店は安直でダサいですよ」


私がそう言うとエドさんは嫌そうに顔をしかめた。


「ダサい・・・ダサいか。

まぁ、一文字だけだし構わないか。

ここでダラダラ話す内容でもないしな」


「そうですよ、折角のダンジョンですし先に進みましょう!」


私はそう言って先に進んでいく。


「あ、おい。1人で先に行くのは・・・問題ないか。

まぁ、楽になったと思ってついていくか」


エドさんもそう言ってついてくるため、私が先頭でエドさんが後方警戒という陣形になった。


「あ、トカゲ発見!!」


私は前方にトカゲを見つける。


トカゲと言っても高さは50センチほど、体長は1メートルを超える巨大サイズの魔物だ。



「ああ、そうだな。

だがアレはこちらから手を出さなければ襲ってこない大人しい魔物ではないのか?」


「そうですけど、トカゲは色々と美味しいんですよ!

チョイヤー!」


私はそう言って跳躍しトカゲに飛び蹴りをぶちかます。


蹴りを食らったトカゲは吹き飛びそのまま木に激突して消滅した。


トカゲが消滅したところを漁るとそこには皮と尻尾が残されている。


「やった〜大当たりですよ!

皮と尻尾の両方が出るなんて幸先いいですね!」


私がエドさんの目の前にそれらを持っていくとエドさんは顔をしかめていた。


「皮は装備品などに使うからまだ分かるが尻尾は何に使うんだ?

正直未だにピクピク動いてて気持ち悪いんだが・・・」


「あれ?知らないんですか?

えーっと、アレはその辺りにあるかな?」


私が辺りを調べると目的のものはすぐに見つかった。


「それはセージか。

料理の臭み消しに使われるハーブだな」


「ええ、これ使わないと臭くて飲めたものじゃないですからね」


「飲めたものじゃない?

トカゲの尻尾で何か飲み物を作るのか」


「うーん、多分エドさんも飲んだことあると思いますよ。

蒸留水にトカゲの尻尾とセージを入れて溶かし込むんです。

そこに自身の魔力も混ぜ合わせるとポーションが出来るんですよ」


そう、生命力の象徴であるトカゲの尻尾を水に溶かしこみセージで臭みを消したものこそポーションなのだ。


「なに・・・ポーションだと!?

確かに飲んだことはあるが、材料がトカゲの尻尾とは・・・」


「再生力の象徴ですからね。

千切れても生えてきたり、こうした未だに動き続けてるのが効くんじゃないですかね?

とりあえずこうして素材を集めて冒険者ギルドに買い取って貰うんですよ」


私がそう言うとエドさんは少し考え始めた。

そして街の地図を取り出した。


その地図はダンジョン街と言われるダンジョンを中心とした街の一部の地図だった。


地図の中心にダンジョンを含む冒険者ギルドが書かれており、真正面に我が家がある。


その周りには食事処や宿屋がずらっと並んでいた。


そして、地図の左側・・西側には私がさっき行った商業ギルド兼鍛冶屋。


革素材と布素材を扱う服飾屋。


木素材を扱う木工屋。


先ほど説明したポーションや魔法の効果が付いたアクセサリーも販売する錬金&彫金屋。


私のお店でもお弁当は売っていたが、ダンジョン内での食事専用のために持ち帰りしかしていない料理屋。


と、冒険に必要な道具が揃う店が揃っていた。


「冒険者達は素材を冒険者ギルドに売って、その素材をギルドに下ろして、ギルドはその武器を直接売るわけだよな。

でも、ダンジョン事業は街の事業だから街からの支援金で十分に運営できるはずだから・・・この素材を直接西側に持っていて格安で完成品作ってもらって、それを店で販売すればいいんじゃないか?

ギルドに直接渡すよりも高く売れる気がするが」

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