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エターニャへようこそ〜アマテラス伝説〜  作者: 古葉七
〜第一部 最強女店主編〜
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2人、初めての共同作業(戦闘)

エドさんと一緒にダンジョンの入り口へと向かう。


入り口と言っても転移の魔法陣がありそれに乗るだけではあるのだが。


「そう言えばエドさんは先程許可証を取得したんですよね」


「そうだな、つい先程試練を終えてきた」


「じゃあ、一階層からですね!」


「一階層から?どういうことだ?」


「ダンジョンって階層によって構造が異なるんですよ。

その切り替わりには強力な魔物がいるんです。

冒険者ではボスと呼ばれていますが。

そのボスを倒して次の階層に進むと許可証に登録されて次回からはそこから始められるんですよ」


私がそう言うとエドさんは許可証を持ってジッと見つめた。


「こいつにそんな機能があるとはね。

失くすわけにはいかんということか」


「そうですね。

再取得は出来ますが最初からやり直しですから」


「ちなみにターニャは何階層まで行けるんだ?*


「私は3階層ですね。

父と一緒に行ってましたが、その辺りから父の体調が悪くなってしまって・・・」


「む・・・辛いこと思い出させてしまったか。

すまん」


エドさんは私の言葉に頭を下げてくれた。


「いえ、それと同じくらい楽しい思い出も出てきましたから大丈夫ですよ!

折角のダンジョンですし楽しくいきましょう!」


「ダンジョンを楽しくというのは少ない気がするが元気が出るならいいか。

早速行ってみよう」


私とエドさんは早速入り口の魔法陣に足を踏み入れた。





一階層 森林エリア。


ここはダンジョンの中なのに森があり空が見える不思議な場所だ。


「ここは空が見えるが外ではないのか?」


「ちゃんとダンジョンの中ですよ。

どこかに次に繋がる魔法陣があるので探しましょう」


私がそう言って2人で並んで歩いていく。


しばらくすると気配を感じ取り私たちは同時に身構えた。


「何か気配がするな」


「多分その先の草むらですね。

ゴブリンが・・・3体かな?」


私がそう言った瞬間に前方の草むらからゴブリンが3体飛びかかってきた。

3体ともに私を狙ってきているのは身体が小さく押し倒しやすいと考えたのだろう。


「くっ、ターニャ!」


エドさんは叫んで自身に近いゴブリンの首をナイフで切り裂く。

その間に残り2体のゴブリンが私に飛びかかってきていた。


しかし、私は左右から飛んでくるゴブリンの右側に素早く突っ込むとその右足を手に取る。


「グギャ!?」


そのまま軽々とゴブリンを振り回し、左のゴブリンに向かって投げた。


二匹まとめて飛んでいき後方の木にぶつかって倒れるゴブリンに対して私は後方へ飛び上がる。


そのまま後方にあった木を蹴り、ゴブリンに勢いのついた飛び蹴りを放った!


激しい土煙が上がり、その中心にいたゴブリン二匹はもれなく絶命していた。


その身体は消えて素材だけが残されている。


何故かは分からないがダンジョンで死んだ魔物はこうして素材だけを残して消えてしまうのだ。


浴びた返り血なども一緒に消えてくれるのでこちらとしては都合がいいのだけど。


私はゴブリンの素材を回収してエドさんのところに戻ってくる。


折角の初勝利だというのにエドさんは疲れた顔をしていた。


「なんだか俺が手伝わなくても一人でダンジョン攻略してればいいんじゃという気になってきたな」


「え〜それは困りますよ!

お店の名前もエターニャって2人の名前から取ったんですから!」


「はぁ!?初めて聞く話だがどういう事だ?」

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