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エターニャへようこそ〜アマテラス伝説〜  作者: 古葉七
〜第一部 最強女店主編〜
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依頼の達成とテムの願い

私がダンジョンから出ると入り口で3人が待っていた。


「ようやく戻ったか」


「心配したぞ!」


と心配した顔をした2人を押しのけて


「そんなことより材料は取れたのですか!!」


とトマスさんが私に掴みかかってきた。


「ははは、中々苦労しましたけどね。

無事に集まりましたよ」


私はそう言って集めてきた材料を見せる。


「おお〜これは素晴らしい!!

いや、貴方に頼んで本当に良かった!

このお店のことは学校の方でも是非宣伝させていただきますよ」


そのままの勢いで帰っていきそうなトマスさんを呼び止め・・・というか、腰を掴んで止めます。


「ま、待ってください。

これダンジョンのボスからドロップしたんですけど良かったら持っていってください」


私はそう言ってマジックポーションを手渡した。


「これは・・・いいのですか?」


「ええ、私が無茶をさせてしまいましたから。

是非これを飲んで頑張ってください!」


「本当にありがとう!

結果が出れば真っ先にお店に知らせに行きますよ」


トマスさんはそう言って今度こそ走っていった。


その姿を手を振って見送る私の肩にぽんと手が置かれる。


「非常に良い雰囲気の所悪いのだが・・・報酬をもらってないのではないか?」


「あ・・・あはは。

まぁ、また来るって言ってますからその時に頂きましょう」


こうして二度目のダンジョン探索と初めての直接依頼を終えた私達は店に戻ってきていた。




「余りに自然過ぎて気付かなかったんだが、君は商業ギルドに帰らなくてよかったのかい?」


エドさんがテムに話しかける。


確かに今日はずっと手伝ってくれていたし、今も戦利品を店に運ぶのを普通に手伝ってくれていた。


「今日は一日時間もらってるから平気さ。

おかげさまで看板のイメージも出来たから期待してくれていいからな」


「ありがとう。

でも、ここまでしてもらってるから何かお礼がしたいんだけど何かしてもらいたいことある?」


「ああ、それなら・・・あ〜でもなぁ。

この店は奥にスペースあるから行けるのかなぁ?」


私がそう言うとテムは店の奥の扉の先にある空いたスペースを見てブツブツと呟いていた。


「あそこの先がどうしたの?」


「いや、部屋のスペースとサイズからここって炉を置くために作った部屋だと思うんだよな。

ここに炉を作って出向という形で店に俺を置いてもらえないかと思って」


テムがそう言うとエドさんの眼鏡がキラリと光った気がした。


「詳しく聞いた方がいい話のようだな。

ターニャもしっかり聞いた方がいい。

これは俺の勘だが双方にメリットのある話になる気がする」


「そうですね。

ねぇ、テム。

実現できるかは別として貴方の頭の中にある考えを聞かせてくれないかしら?」


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