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エターニャへようこそ〜アマテラス伝説〜  作者: 古葉七
〜第一部 最強女店主編〜
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鍾乳石とロックゴーレム

私は二階層をずんずんと進む。


道中の魔物のドロップアイテムから蛇の抜け殻とコウモリの翼は手に入れてある。


正直、この2つはコウモリと蛇の魔物を倒せば落とすのでこの階層を進んでいれば自然と集まるのだ。


問題は鍾乳石である。


ダンジョンの姿は一定ではない。


入る度に姿を変えるのだ。


入る度に採掘のポイントがあり、そこを掘る事で鉱石系のアイテムが入手できる。


そして問題の鍾乳石なのだが本当に鍾乳石の採掘ポイントからしか取れない。


これがとてもレアで中々見かけないのだ。


最悪の場合2階層を全て回っても出ない場合がある。


それが現在の私であった。


「いや〜運が無いという自覚はありましたが、これだけ徹底的に探して無いとは参りましたね」


独り言を呟いてみるが採掘ポイントが湧く訳でも無い。


仕方なく2階層のボス部屋に向かい脱出することにした。


2階層のボスはロックゴーレム。


岩で出来た人形である。


硬い装甲に覆われているために生半可な武器では傷1つ付かない。


私が部屋に入るとこちらに気づいたロックゴーレムは戦闘態勢に入った。


大きく両手を振り上げて叩きつける。


私はそのモーションを見て大きく横に跳躍する。


叩きつけた衝撃で地面が隆起し私が元いた場所に迫っていた。


この技は地面を叩きつける事で振動させてバランスを崩し、隆起した地面により天井に飛ばされてぶつけられる技である。


いわゆる初見殺しの技であるが私には通じない。


更にロックゴーレムは高く跳躍して地面に思いっきり踏みつけた。


その衝撃がロックゴーレムを中心に地面を走るのでまた跳躍して回避する。


「ピョンピョンっと。

ウィザードがいないとキツイのにウィザード殺しな技ばかり使うんですよね」


私はそのままピョンピョンとロックゴーレムに近づいていく。


「まぁ、これが一番効くんですよね。

鎧通し!!」


ロックゴーレムに掌を添わせると力一杯に足を踏み込み、腰と回転させて衝撃を掌に伝える。


その一撃でロックゴーレムはバラバラと崩れるがまだ終わったわけではない。


崩れたロックゴーレムの中から光る球が出てくる。


これが岩を繋ぎ止めている核でスライムと同じ理屈で動いているのだ。


「さて、これを壊せば終わりですが・・・おや?」


私が崩れたゴーレムの身体を見ると何故か採掘ポイントが見える。


「以前はこんなもの無かったはずなんですが・・・マーチャントのお陰ですかね?

とりあえず掘ってみますか」


崩れたゴーレムにツルハシを入れると鉱石が飛び出す。


放置していると復活するためにとりあえずガシガシ掘っていく。


しばらくするとゴーレムの身体がプルプルと震えだしたのでここら辺が限界と見定めて核に一撃お見舞いして砕いてしまう。


「さて、どんなものが取れたのやら?」


出てきた鉱石を調べるとお決まりの鉄や銅の他にミスリル鉱石もあった。


「おお・・・ミスリルは初めて見ましたね。

他にはって、これ鍾乳石じゃないですか!」


ゴーレムの身体からは偶然にも鍾乳石が取れていた。


「ダンジョンは本当に謎ですね。

深く考えたらいけないんでしょうけど。

後は宝箱ですかね」


部屋の中央にあるボスドロップの宝箱を開く。


中にはハイポーションやマジックポーションが複数入っていた。

後はゴーレムのかけらくらいである。


「まぁ、中々当たるんじゃないですね。

とりあえず依頼の品も揃いましたし帰りますか」


私は素材を全て回収して帰りの魔法陣を踏むのであった。

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