SCP-99-JP「嘘偽リ無キ眼」の報告書
アイテム番号: SCP-99-JP
オブジェクトクラス: Euclid
特別収容プロトコル: 現在SCP-99-JPは
財団における職員として雇用し常時GPS他、
数種類の追跡機器を義務的に持たせてください。
SCP-99-JPの眼球及び頭部への攻撃もしくは負傷を
最小限に減らすため任務時には最大限の脅威の殲滅及び
安全の確保を徹底し、通常時は監視員をEクラス職員とし
複数名配備してください。
現在SCP-99-JPへの実験申請は
日本支部理事会にて塞き止められています。
このファイルはSCP-99-JPの権限ではアクセス、
閲覧が出来ないよう徹底して管理してください。
またこのファイルをSCP-99-JPへ伝えた。
伝えようとした職員は記憶処理後、降格処分が下されます。
説明: SCP-99-JPは████/█/█に
██県で生まれた成人女性です。
████/█/██に財団に雇用され
Cクラス研究員として働いていました。
発見当時、職員として従事していた際
サイト-81██にてSCP-███-JPの
収容違反が発生した際に確認されました。
収容違反時に周囲の人間が認識災害により
自己終了している中唯一立っていた彼女を
保護した後に身体検査及びミーム接種を行った際、
ミーム接種した際の兆候が存在しませんでした。
更なる調査の後、SCiPと判断され確保、
収容されましたが有用性の指摘された上財団の
忠誠テストで高い得点が出されたため再雇用が成されました。
SCP-99-JP個人としてオブジェクトであると
判明したインシデントを間接的に起こした
ブライト博士への嫌悪感を持ちます。
出来るだけの接触は避けブライト博士に
関係する言動は控えてください。
補遺1: SCP-99-JPの精神構造はストレスに弱い為実験の際は
出来るだけ苦痛などのストレスになる行為は控えてください。
補遺2: 最終実験ではミーム殺害エージェントよる実験が行われ
無力化されたことが再確認されました。
補遺3: 認識災害系オブジェクトでの実験が完了、
一切の認識災害等が無効化されていることが確認されました。
補遺4: スクラントン現実錨を用いた実験を行った結果
SCP-99-JPの特異性の一つに半径約2mのヒューム値を
1Hmに固定する力が確認されました。
補遺5: 物理的な実験による重症等はオブジェクトの
特異性の消失の恐れがある為禁止されています。
病等は通常の人間と同じようなものであることが
分かっています。
補遺6: インタビューによりSCP-99-JPは
SCP-239/SCP-166等のオブジェクトへの
強い関心があることが分かっています
それに加え特異性により自身の権限内なら書類または
データ等を見ることが可能であることが判明しました。
これは、その時のインタビュー記録です。
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インタビュー記録99-JP-2
対象: SCP-99-JP
インタビュアー: 益繰 研究員
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<記録開始>
益繰 研究員: では早速質問を行ってもよろしいですか?
SCP-99-JP: どうぞ
益繰 研究員: 貴女は以前同じ機動隊員に任務中、
SCP-239/SCP-166等へ接触を行いたいという
趣旨の話をしていたでしょう? それについて聞きたいのですが
SCP-99-JP: はい
益繰 研究員: これらは貴女の当時の担当とは
違うSCPオブジェクトであり管轄外、
見ることが出来なかったはずの情報も含まれています。
何故貴女がそれを知ることが出来たのですか?
SCP-99-JP: この目の特異性の一つだと思います。
益繰 研究員: [10秒間メモを取る]・・・
それはセキュリティクリアランスを無視して
見ることのできる物かい?
SCP-99-JP: いえ、それは見ることが出来ないようです。
益繰 研究員: 成る程、君は自身が見ることのできる範囲は
自分が見ることのできる権限内、という事でいいかな?
SCP-99-JP: はい、多分それであっていると思います。
益繰 研究員: そうか[メモを7秒取る]・・・
一応報告は受けてはいるがもう一度このSCiPに
会いたい理由を教えてくれるかな?
SCP-99-JP: はい、理由は私の研究員としての探究心と、
SCPとしての特異性の効果がどこまで作用するのか、
・・・後は、”彼女たち”をこの特異性で少しだけでも、
幸せに出来れば・・・と思って。
益繰 研究員: 幸せに出来ればとは?
具体的にどうしたいか教えてくれるかな?
SCP-99-JP: はい、まずSCP-239ちいさな魔女
彼女は、あのゴミクズ虫の仲間のSe・・・
益繰 研究員: 少し良いかな?
[益繰研究員がSCP−99−JPの言葉を遮る]
SCP-99-JP: ・・・なんですか?
益繰 研究員: ゴミクズ虫とは、誰かな?
SCP-99-JP: [途端に顔が険しくなる]
[7秒の沈黙]ブライトのクソ野郎
益繰 研究員: ・・・済まない、君はブライト博士に
嫌悪感を抱いているのだったね。
つまり、ゴミクズ虫の仲間とはクレフ博士かい?
SCP-99-JP: そうです、あのチェシャ猫です。
アイツのせいで彼女は昏睡状態にさせられているんです。
でも、私の特異性があれば彼女を安全に起こすことが
出来ると思うんです。
益繰 研究員: たしかに君の特異性ならば可能かもしれないね。
SCP-99-JP: だから会って見たいんです。
益繰 研究員: [メモを15秒取る]・・・君はもう一人
会いたいと言っているSCPがいるね。
君はSCP-166に対しては具体的には何をしたいんだい?
SCP-99-JP: 私の特異性で、彼女の特異性を
打ち消すことが出来るか知りたいんです。
益繰 研究員: つまり、彼女の”魅了”の特異性を
君の特異性で抑えることが出来るか知りたい。
そういうことかな?
SCP-99-JP: はい、その通りです。
益繰 研究員: [メモを10秒取る]・・・なるほど。
[5秒の沈黙]ところで、これは私の好奇心からの質問だ。
答えてくれなくても構わない。
SCP-99-JP: [9秒の沈黙]ゴミクズ虫のことでなければ、
なんでも答えますよ?
益繰 研究員: 質問だ、君はブライト博士を”ゴミクズ虫”、
クレフ博士を”チェシャ猫”と呼んでいるようだが、
[5秒の間を置いて]コンドラキ博士のことはどう呼ぶのかな?
SCP-99-JP: ”蝶々の王”ですね[陽気なトーン]
<記録終了>
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現在SCP-99-JPとSCP-239/SCP-166
等への接触実験を行うかは審議中です。
そして、SCP-99-JPは財団問題児三人衆の中で
コンドラキ博士にほか二人より良い
印象を持っているようです。
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補遺7: 現在SCP-99-JPは
機動部隊り-37"映らぬ眼"に配属されています。
[このファイルはレベル5セキュリティクリアランスを
所有する人物でなければ閲覧できません]
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レベル5セキュリティクリアランスが提示されました。
確認中…
確認完了
補遺8: この能力からSCP-003-JPの中枢にし、
認識災害/ミーム災害/現実歪曲能力者系への
対オブジェクト兵器へとするという
趣旨の申請が行われました。
████/██/█よりO5評議会、倫理委員会、
日本支部理事会、各有識者による審議されています。