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IDOLA -puella-  作者: 白野十裏(元トリ)
第1章 導
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プロローグ&第1話 ミラと相棒

プロローグと第1話です

まだまだドンパチしません……(早く戦闘シーン書き直したい)

〇プロローグ


 『彼』は願う。

   私が、この世界に。

   祈るは真の平和。




 『彼女』は想う。

   ―――あれから幾星霜。

     世界は……。




 『彼』は目を閉じ手を組む。

   私は祈ろう。私は唄おう。

   この世界のために。

   この世界の民のために。

   守り抜くと誓った君のために。




 この世界の名はクレイオス。

 『彼ら』を犠牲に廻り続ける刹那の世界。

 民は知らない、真実を。

 『彼』は知らない。『彼』の真実を。

 『彼女』は知らない。世界の行く末を。

 『彼』は知らない。自らの力を。

 その先に待つ末路を。

 




〇第1話 ミラと相棒


 青い空。白い雲。

 とても穏やかで暖かい。

 絶好のお昼寝日和とばかりに緩やかな斜面には1人の少女が寝転んですやすやと寝息を立てていた。

 すると、突然少女の側の草むらがガサガサと揺れ始める。

 それでも彼女は起きない。

「ピー」

 自分より背の高い草に苦戦しながらも出てきたのは青い鳥だった。首には赤いバンダナを巻いている。

 そのまま鳥は少女まで近づくと恐れる様子もなくすぐ側をうろつき始めた。

「ピィー」

 しばらくして、そうしているのも飽きたかのような鳴き声をあげた鳥は少女の頭に飛び乗る。

「ピー!」

 ひときわ大きく鳴くがそれも聞こえていないかのように少女は眠り続けている。

 ついには堪忍袋の緒が切れたのか、青い鳥は羽を大きく膨らませると少女の耳元で鋭い声で鳴く。

「ピーー!!」

「う、うぅん?」

 次の瞬間、寝ぼけた少女の手が青い鳥をむぎゅ、と掴む。

 だが、そんなことは鳥にとっては日常茶飯事だった。最初こそ焦ったが今は対処法を心得ている。

 思いっきり自らを掴んでいる手をつつくと少女は飛び起きる。

「いててて!?痛いって!やめてよ、ピーチク!」

「ピー?」

 未だに少女の手は鳥―――ピーチクを掴んでいたが素知らぬ顔をして首を傾げる。

「……おはよう。ピーチク」

「ピー」

「え?昼寝してるんじゃなくて早く木の実を拾えって?」

 コクコクとうなずく鳥に少女―――ミラは頬を膨らます。

「だってピーチク、こんなすっきり晴れてて暖かくてお昼寝日和の日なんて年に何度もないよ?それに秋なんだから食べるモノならそこら中にあるし……」

「ピー!」

 鋭い抗議の声にミラは眉をしかめる。

「確かにもうすぐ冬だけど、……冬はどうせ女将さんのところでお世話になるでしょうし」

「……ピー」

「……わかったよ。とりに行く。とりに行くけどさ……ん?」

「ピ?」

 ミラはピーチクを肩にのせると立ち上がる。

「……いや、何でもないよ。ちょっと寝すぎちゃったかなぁ、なんて。さ、もう少しだけ木の実を集めたらお家に帰ろう」

「ピー」

 嬉しそうに目を細めたピーチクは肩から飛び立つとミラを先導するように森の奥へと飛んで行った。



……戦闘シーンないかなー、とか思ってたら次にちょこっとだけあることに気が付いた

だが、ボクはあんなの戦闘シーンとは認めないっ(涙目)


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