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PHOTO ALBUM

作者: 空乃 千尋

 橋がある

 薄闇の街を抜けて

 辿り着いた島の浜辺


 陸と繋がるのは

 築かれたコンクリート

 波の寄せる細い砂の道


 そしてもう一つ

 小波を割って伸びる

 一筋の陽光


 この景色だって

 ちゃんと地続きだった

 特別な瞬間は

 いつも日常の先に


 解けそうな雲の中に

 柔かい朝日

 始まった今日を教える


 鳥居の奥の神社には

 結ばれたお御籤

 願いは叶っただろうか?


 小山を越えると

 広がる視界に空と海

 滑って行く鳶があんなに高く


 岩場に降りた釣り人達

 針を投げる先は

 青い空より一層青く

 水平線には船が一隻


 帰り道

 太陽は眩しさを増し

 山の灯台を陰に変えた


 石段の隅に

 眠ったままの猫

 君の日常は私の特別


 安らいだ表情に

 そんなことを知る


 旅の一場面


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― 新着の感想 ―
[良い点] 空乃さん、こんばんはo(^-^)o 凄く素敵な作品ですね。 家に居ながら、旅をしているような気分になりました。 のどかな島のやわらかな海や空が目に浮かぶようで、釣り人や、猫の姿にも癒…
2015/09/21 23:29 退会済み
管理
[良い点] 千尋さんこんばんは(^_^) 読ませてもらいました。 旅と写真をテーマにした詩、良いですねo(^o^)o 個人的には、神社について書かれた一節が大好きです(^-^)/ 読んでるとなんだか自…
[良い点] 何枚もの写真を収めたアルバムから旅の景色を思い出すのは、旅の醍醐味ですよね。 区切りごとが一枚の写真のように、旅の先々の風景が綺麗に描かれていて、その景色が浮かんできますね。 叙景詩の方が…
2015/09/20 07:58 退会済み
管理
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