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僕が死ぬまで縛るのをやめない!  作者: + -
第三部 マイペース攻略準備編
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縛り83,セーブ&ロード禁止

半端なところで切れますが、仕様です。

「で、改めてちゃんと情報共有したいんだが、何か先に共有しておきたいこと有るか? ないならなんでトレインが成立したのかっていうノウハウの部分忘れないうちに聞いときたい」

「う~ん、急ぐものは特にないはずだから構わないよ。急ぎの報告が有るならご飯の支度の前にしてるし」


 ムカデ肉の調理に連日チャレンジする猛者もおらず、晩御飯の用意はお湯を沸かして保存食の簡単なスープを作るだけであっという間に終わった。

 あまりにあっという間だったから僕は準備が終わっても未だに正座させられっぱなし。報告を蔑ろにするわけにはいかないから脱走も出来ないのがなかなかつらい。


「トレインが成立した理由を聞いてくるってことは、主に何で処理能力が飽和しないかを聞かれてるってことだよね?」

「処理能力もそうだが、このゲームスタミナの縛りが有るからそんな長時間全力疾走とかできないだろ? 移動速度回りも解決策が有るなら教えてくれ」

「というかおおよそ全部移動速度の話だよ?」


 移動速度以外だとタゲ固定くらいしかトレインそのものに関わる要素ないからね。戦闘に関しては特に特別なことしてないし。


「まず前提として、モンスターが三種類じゃん。移動速度が速い順に、ムカデ、コウモリ、ゴブリンがいるよね?」

「おう。で、ムカデの速度から逃げ切るのはけっこうキツイよな? それにそんな速度で移動したら離れすぎてゴブリンのタゲ切れないか?」

「うん。でもムカデは魔法使えれば倒すのは簡単だから、直線を逃げる時に真っ直ぐ追いかけてくるのを後ろ向きに小走りしながら【マナバレット】で都度処理だね。で、次に早いのがコウモリだけど、こいつらはモーションに入ると移動が止まるし、逃げてる時なら着弾までそこそこ時間あるから無視しても特に問題なし。ここまではオーケー?」

「ああ、ツッコミは後でまとめて入れる」


 ツッコミどころ有ったっけ? まあ後で言ってくれるなら気にしなくていっか。


「で、そうなるとゴブリンがこっちを見失わないようにする部分がネックになるんだけど、実はアイツらある種のリンクするタイプのモンスターで、群れの一匹でもこっちを補足してればその個体を追いかける形で残りがぞろぞろついてくるんだよね」


 一回目の時はこの特徴に気付いてなかったからゴブリンの集団がごっそり塊になっちゃって倒すときに苦労させられたんだよね。大集団の後に遅れる形で取りこぼしたと思ってた数匹が戦闘に加わって来たから、ちょっと検証してから試してみたらできた感じ。


「だから、適度に何かを投げつけたり魔法使ったりしてヘイト稼ぎと足並み崩したりしつつ、引き離し過ぎないで次の集団と接敵さえすれば今度は新しい集団の方に着いてきてくれるってわけ!」

「ああ、ゴブリンを集団にすることなく引っ張れるってのは分かった。で、処理はどうしたんだ結局」

「え? 普通に、コウモリの集団をスミスさんと二人がかりで最速で倒して、後はスミスさんには採掘始めてもらって、僕がゴブリンを順番に各個撃破するだけだよ? 道幅狭いからちょっと立ち回り気を付ければ回り込まれることも無いし」

「そうか。そうかあ? 並んで歩けるくらいの道幅あるんだから厳しくないか? というかその理屈だとゴブリンの集団の横通る時はどうしたんだよ」

「こう、密度の薄い所に駆け込みつつタックルでドンって」

「そうか……」


 ツッコミは後からまとめてするっていう発言はどこに行ったんだろう。それとももうツッコミタイムなのかな?

 クロは黙り込んじゃったし、これもうツッコミタイム終わりでいいよね?


「じゃあ次の議題に……」

「待て待て! まだ終わってねえから! 突っ込み入れるってさっき宣言したろうが!」

「いや、今のでもういいのかなって」

「質問とツッコミは別勘定だ。いや、飲み込み損ねた部分も多少あるがそれぐらいじゃぜんっぜん言い足りねえから!」

「えー。まあいいや、で、何か突っ込みどころ有ったっけ?」


 深く息を吐いて~、大きく吸って~。ほれぼれするような肺活量だね。

 もう一度大きく吸って~。さん、はい。


「後ろ向きに小走りって足場も良くない洞窟で何やってんだお前はってかこのゲームの魔法たぶんだけど走りながら撃つようなもんでもねえから! コウモリの攻撃は着弾まで時間あるって言っても敵の数が多ければ普通に避けきれないし結局スタミナ管理のこと言及してねえし逃げながら的確に足並み崩してるのもサラッということじゃねえから! 何よりスミスさんと二人がかりで最速ってスミスさんも戦闘に参加させてたのかよ!」


 ここまで一息に叫びきって、ぜぇぜぇと肩で息を吐くクロ。いや、聞き取れたからいいんだけどさ、ゆっくり話した方がお互い楽じゃないかな?


「スミスさんの石ころの命中精度はスピードスター並みだよ?」

「それ必中攻撃じゃねえか!」

「あー、でも一回くらい外してたかも? 命中95くらいかな」

「それでも十分高いっての…… まあ、もういいかその辺は。次の報告事項に移るぞ」


 まあクロと比べたら大抵の人の投擲の命中率は十分高いよね。話がさらに逸れそうだから言わないけど。


「他の部分の返答がまだなんだけど流しちゃっていいの?」

「言わなきゃやってらんなかっただけで返答を期待してたわけじゃねえっていうか聞いても突っ込みどころが増える未来しか見えねえからな。次行くぞ次」


 わー、なんて投げやりな。まあその辺は聞いてもそこまで参考にならないっていう判断も分かるけどね。クロがトレインするとしたらまた別のやり方になるだろうし。

 具体的にはタフネスとスタミナに任せた被弾込みの耐久走だね。状態異常持ち相手だと成立しづらいやつ。


「ピッケル? ツルハシ? どっちだったが忘れたがストックが大分心もとない。明日の昼過ぎにはなくなるんじゃないかと思う。そっちはどうだ?」

「こっちも似たような感じだね。スミスさんが言うには装備品扱いだから今のところ修理に対応したスキルもないってさ」

「となると採掘は明日の昼でうち止めか?」

「間に合わせで修理すればもう少しできることは出来ると思う。後は、ゴブリンのドロップ回収して継続するっていう手もあるけど、効率的とは言い難いよね」


 消耗度合いを可視化するために、買ってきたツルハシよりもドロップ品のボロいやつを優先的に使ってもらってるけど、使用に耐える回数にはやっぱり大きな開きがあるみたい。たぶんだけど、二日や三日ゴブリンを狩って集まるツルハシの使用回数よりも、一度街に戻って状態の良いものを買う方が結果的に効率がいいと思う。他の使わないドロップアイテムの整理も出来るしね。


「じゃあ次は、レベルとスキルの成長度合いの共有か?」

「そうだね。そろそろ一回詳しく把握しておいたほうがいいかなと思うし、全員のステータス確認しようか」


Lv.18

ステータスポイント 残り5


VIT(体力)  14

STR(筋力) 14

DEX(器用さ) 12

AGI(素早さ) 13

INT(賢さ)  14

MND(精神) 22

LUK(運気)   8


【斬撃】(3)【汎用魔法初級】(4)【根性】【隠密】(3)【菓子生産】【呪い耐性(小)】


 というわけで僕のステータス。MNDが今の数値になったところで呪いの影響のステータス低下が表示されなくなったから、ステ振りはとりあえず保留。今後ある程度重たい装備品を身に着けることになるならそろそろフィジカル伸ばす分を確保しておかないとだからね。

 あと、各スキルで使えるアクティブスキルまで並べるとごちゃっとするから、覚えてるスキルの数だけ表示。【汎用魔法】のスキルが増えた。

 次、クロ。


Lv.20


VIT(体力)  21+4

STR(筋力) 28+11

DEX(器用さ)  9

AGI(素早さ) 21+2

INT(賢さ)   9

MND(精神) 11

LUK(運気)   2


【筋力強化】、【生命力】、【腕力強化】、【脚力強化】、【採集能力】、【ハンマーマスタリ】、【強靭な胃袋】


 硬い! 強い! 早い! 三拍子そろった見事な殴り合いビルドだね! レベルもすでに20でスキル枠も埋まってる! 解せぬ。

 ステータスの数字だけ見るなら、パッシブスキルの増加分でレベルにして8相当くらい盛れるんだね。でもたぶんもう少しDEXに振っておいたほうがいいと思うんだ…… 力任せの戦闘が武器の消耗早めてるのはきっと間違いないよねこれ。そしてメインタンクなのに魔法防御捨ててるってどういうことなのさ。


凄く久しぶりのステータス回ですね。三年ぶりくらいという疑惑が有ります。

で、今回書くに当たって改めて過去にスキルやステータス出してたところを探したのですが、有ったんですねー、キャラまとめなんていうものが。

……はい、このところ細かいスキル構成忘れたまま勢いで書いていたので、設定したころと違う挙動をしているキャラがいますね。たぶんさらっとけっこうダメな食い違いだと思います。


でもどこがどうダメでどう修正しなきゃいけないのかとか考える気力が今は無いので当面勢いでごまかされてくださいお願いします。お願いします。


という訳で、次回は残り三人のステータスも出します。

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