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僕が死ぬまで縛るのをやめない!  作者: + -
第三部 マイペース攻略準備編
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縛り69,ガード性能+禁止

「索敵するね、【サーチ】」


 【サーチ】は現状僕が使う魔法の中で最も役に立ってる魔法だと思う。【マナバレット】は大したダメージにならない上に飛び道具としても【スラッシュアロー】が有るし、【ライト】はスキル上げこそしてたけど活用はあんまりできてなかったし。

 で、便利だし多用することでレベル上げも捗るから熟練度もかなり上がって以前より索敵範囲も広くなってる。

 まあわざわざそんなことを確認するのは問題が発覚して、そうそうウマい話は無いよねっていうのをしみじみと感じてるからだったり。それも複数。


「ごめん捕捉されたっぽい! クロ! 前出て! スミスさんとリンドウちゃんは下がって! 老師は敵の特性が分かるまで待機で!」

「捕捉されたって、このタイミングでか? 敵の数は?」

「不明! お代わりも有りそうだから厳しそうなら一回撤退するよ!」


 そうこう言ってる間に洞窟の先の曲がり角からパタパタと羽音を立ててモンスターが飛んでくる。奥の方までは【ライト】の光もクロの松明の明かりも届かないからよく見えない。というか松明はまだ火がついてすらいなかったね。けどおそらく洞窟でおなじみの蝙蝠のモンスターなんじゃないかな?


「おい、飛んでるぞ」

「そうだね」


 洞窟の天井はなんだかんだ三メートルくらいあるわけで。クロが武器を振りまわすスペースが有るということは言い替えれば天井付近を飛ばれると武器を振っても届かないってことなわけで。


「ってえ!」


 せめて飛び道具使ってくるタイプじゃないと良いなあ。なんて思ってた矢先にクロがダメージを受けたみたい。


「敵の攻撃方法は?」

「分かんねえ! まったく見えなかった。衝撃波か?」

「性質が悪いにも程が有るね?」


 入口付近で立ち止まってたお蔭で僕らのいる辺りはほんのり薄明るいのがせめてもの救いではあるけど、戦いづらいことには変わりがないね。五歩ほど前に出たことでクロのいるところはさらに光源から遠ざかってるわけだし。


「もしリンドウちゃんたちの方に抜けて来たら撃墜して!」


 そう老師に伝えて僕も前に出る。やっと確認できたけど相手は三匹。この手のモンスターは耐久力は低いって相場が決まってるし火力が不足気味な僕でもどうにかなるはず!


「おい、奥からまた来たぞ!?」

「思った以上に早いっ。クロ、ダメージは?」

「ダメージは大したことないな。百発くらいは耐えられると思うが、群れでバカスカ撃ち込まれたら流石に不味いかもしれねえ」

「とりあえず、【マナバレット】【マナバレット】【マナバレット】!」


 【マナバレット】を三発それぞれの個体に向けて放ったけど、見かけに違わず回避性能マシマシみたいですべての個体に避けられちゃった。

 一拍おいて頭と右肩、お腹の辺りに衝撃。なるほど、クロの言う通りたいして痛くは無いけど体勢崩したりはしそうな感じだね。


「どうも魔法っぽいね。とりあえずタゲ取ったけどどうしよっか」

「魔法ならMP切れたら逃げてくれるって可能性は?」

「この後も敵の増援来るのを捌き切れるなら試しても良いけど、噛み付いたりしてきそうじゃない? コウモリだし」

「近接攻撃しかけてくれるなら迎撃できるからそれならそれでいいんだが、数が増えすぎる前に倒さなきゃなんだよな……」


 とりあえず上半身を揺らしながら左右にステップを踏んで狙いを定めづらくしつつクロと相談。まあ当たっても大したダメージじゃないんだけどね。

 さて、飛び道具は避けられちゃったし向こうから近づいてくるのも望み薄。となると。


「ねえクロ、ジャンプして攻撃したら届く?」

「高さ的には届くと思うが、当てられるかどうかは別問題だな」

「だよねえ。とりあえず物は試しってことで、ごー! 【スラッシュアロー】!」


 クロが飛び出すであろう位置に当たりを付けて牽制の遠距離攻撃。避けられちゃったけどいい感じに三匹を密集させられたから飛び込んで武器を振りまわせば一匹くらい落とせるんじゃないかな?


「ふんっ」


 気合とともにクロが跳躍する。身体能力が上がってるから天井付近に剣を届かせるくらい余裕。とはいかないんだよね、鎧とかもろもろで重量がすごいことになってるから。


「うっ、おら!」


 が、肝心のジャンプした後の剣の振りがヘロヘロ。一回剣を振ったところでパッと散開されちゃってあえなくバックトゥザ地面。

 その後クロはちょっとバランスを崩しつつ鎧の関節部分からガッシャアンみたいな派手な音を立てて着地。新体操なら容赦なく減点だね。


「大丈夫?」

「わりい一匹も仕留めらんなかった。こっちから突っ込むにも衝撃波が厄介だな。ぐっ」

「ごめんタゲ取りなおす! 【マナバレット】! 連射連射連射連射ー!」


 どうやらクロがふらついたのは増援の蝙蝠の衝撃波で迎撃されちゃったかららしいってことで、僕が囮になってれば今の手順でも倒すことは出来そうだね。

 問題は、今も追加で五匹ほど洞窟の突き当りを曲がって敵の増援が近づいてきてること。二ケタのモンスターのヘイト管理とか、挑発用のスキル無し、蓄積値も減少値も不明でやるのは流石にちょっと無理。


「とりあえず一匹でも多く減らすよ! タゲは出来る限りこっちで取るからお願い!」

「分かった! 被ダメは?」

「大丈夫! とりあえず【ライト】」


 効果時間がそこそこ長い分再発動までのクールタイムが存在する【ライト】のクールタイムが終わったので発動して視界を確保。モンスターは目の前に六匹、奥から合流しようとしてるのが五匹の計十一匹。

 これだけの数のタゲを一人で受け持って、なおかつ維持するとなると回避してる余裕は無いからこっちも被弾しまくることになるし、いくら魔法防御が高いとはいえ、軽装に分類される僕にはちょっと荷が重いね。


「そう! そんなときのための秘密兵器!」


 怪訝な表情を浮かべたクロに何か言うこともなく、適当に手当たり次第に【マナバレット】を放ちつつ、メニューを開いて『装備』の項目を選び、右手の装備を『変更(・・)』!

 腰に差していたナイフの代わりに、灰色の丸盾がアイテムボックスから直接手元に現れて装備状態になる。

これこそ僕が新たに見つけた裏技! 呪いの装備同士でならメニューを使うことで装備を変更することが出来る! まあ僕以外に使う人いないだろうけどね!


「これさえあればいくら衝撃波を撃たれたって全然平気だよ!」

「おい待て」

「【マナバレット】! ほらほら、クロもちゃんと役割果たしてよ!」

「分かった、後でな」


 クロが軽く屈伸をして再度の跳躍の準備をしつつも、誤魔化されないぞとばかりに釘を刺してきた。モンスターの群れよりも盾の出自をどう誤魔化すかの方が難題かも……

雑魚モンスターって、時にはボスよりも苦戦したりしますよね(メルクストーリアのイベントで雑魚を捌ききれずに沈みつつ)

RPGだと大抵は弱点を突くかレベルを上げればで攻略できるような印象。特にFFなんかは状態異常や即死が鍵だったりしますよね(ボスもか)

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