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僕が死ぬまで縛るのをやめない!  作者: + -
第三部 マイペース攻略準備編
60/162

縛り58,コテージ使用禁止

ちょっと短めです

「お前なあ、今までどこにいたんだよ……」

「うん、ちょっと情報収集と、思うところがあってソロでの狩りかな? 安否の報告もしてたし危ないこともしてないから問題ないよね」

「いや有りまくりだろ」


 ナンダゴンドさん達との対面から二日経ってから、僕はしれっとクロたちに合流した。最初は昨日の朝にでも合流しようかと思ってたんだけど、思ったよりもソロでの成果が大きかったからちょっと延長しちゃった。

 んでもって当座の目的を果たせたから合流。昨日のうちに果たせてなかったらもっと延長してたかも。


「とりあえずリンドウちゃんとスミスさんにに素材、は後でいいかな。今日の予定は?」


 下手に素材を見られたらクロに狩場がバレちゃうね、危ない危ない。モノとしては是非とも渡したいから後で個別に渡すことにしようっと。

 クロには少しいぶかしがられたけど、特に追及されることなく予定を教えて貰えた・


「今日は午前中は宿屋に聞き込みして回る予定だった。誰かさんが昨日も帰ってこなかったからな」

「その予定は変更でいいのかな?」

「ああ。お前を探さなくて良いなら俺らがやる必要はない」


 プレイヤーの逗留状況は誰かが調べなきゃいけないってことかな。宿に泊まるにもお金がかかるわけだし、全体としての今後を見据えるならサポートできるような体制は整えておかなきゃだもんね。


「となるとスミスさんも含めてレベルは十分上がってるみたいだし、そろそろ新マップの開拓かな?」

「いや、それとは別件でも面倒ごとがな……」

「あれ? 何かあるの?」


 クロの目線の先には、リンドウちゃんとスミスさん。なるほど、何となくどんな話か読めるねこれは。


「生産プレイヤーの囲い込みを非難する奴と、逆にスミスさんやリンドウに勧誘をかけてくる奴。前者はナンダゴンドさん達も独占する気はないことをアピールしつつ鎮火させようとしてるが、後者が面倒なんだ。今のところそう激しい勧誘でもないが、戦闘に連れていける生産プレイヤーってだけでも引く手あまただからな。この状態じゃ作ったものを下手に売ることも出来なくて、そのことでさらに前者からの目も厳しくなってるんだよ」

「なるほど。あとは、逆にパワーレベリングを要求してくる生産プレイヤーがいるとか?」

「よく分かったな。ズバリその通りだ。しかも俺らがパワーレベリングしてるって前提で当然の権利のように要求してくるから性質が悪い。」


 ナンダゴンドさん達が旗頭になって攻略の気運が高まってることの一つの弊害なんだろうね。僕らのパーティーには大人って言える人がスミスさんぐらいしかいないから嘗められてるっていうのもありそう。実際交渉事とかになったら弱い所は自覚してるしね。


「そんなにたくさんのグループから勧誘受けてるの?」

「グループってか、グループ未満のところが大多数だな。人数がそろわない奴らが町の門で待ち構えて引き抜きやってるんだよ。昨日の時点で南は人数少なかったんだが、俺たちがすでに南に行ってるって情報が出回るだろうからもっと増えそうでな」

「そっかー。僕らでうまく対応できる気があんまりしないねー。うん、丁度いい機会だし、後のことは大人に任せて雲隠れしちゃおっか!」

「は? いや、そんなことしていいのか? というかできるのか?」

「どうせ町に隣接してるマップ以外で何かしようと思ったら泊りがけになるからね。そのためのアイテムが存在するのも確認してるし、行き先の候補も考えてたところだったんだよ」


 まあ現金が無かったから下調べしただけで買ってないんだけどね。

 まあソロでの活動の間に換金できそうなものも入手出来たから、後はお店に行くだけなんだよね。


「下調べまで終わってるのか? ……お前さては、最初からコノカさんからの追及をかわすために俺たちまで巻き込むつもりだったな?」

「うん? そんなことないよ? 僕はただ今後スミスさんにクロの防具も作ってもらうことを考えると早いうちに狩場を開拓しないとなって考えてただけで」


 クロはこういう時だけ妙に鋭いから厄介だけど、こっちにはまっとうな理由もあるし事情が事情だからのんびり追及されることも無いし、後はこのまま出発しちゃえば怒られることも無いでしょ。


「金属製の装備か。確かにスキルとしては作れるけど、加工する設備が無いよ?」

「そっちについても一応腹案は有るんだけど、上手く行くか分からないから今は秘密で! さて、予定も決まったし速い所行動に移そうか。クロ以外の人はもし埋まっちゃってたら神殿に行ってスキル枠空けといてくれるかな? あとナンダゴンドさんとアレクさん達への連絡もお願いするね。僕フレンド登録できてないから」


 僕らが使ってないスキルとかアイテムとか店とかその他もろもろの情報持ってそうだから是非登録しときたかったんだけど、一昨日の状況でフレンド申請したらなんだかいろいろ台無しにされそうで申請できなかったんだよねー。


「やっぱり逃げる気じゃねえか」

「付きまとってくる人達からね! あ、現金有る? 買い物してくるからあったら預けてくれる?」

「その前にちょっと話を聞けっての!」

「時間が無いから説教はお断りだよ! それじゃあね!」

「あっ、待て!」


 説教をされるのは時間的にもご免こうむりたいから、合流したばっかりな気がするけど離脱して単身買い物に向かう。行き先はだんだんと顔なじみになりつつある道具屋さん。

 う~ん、お金足りるかなあ? もし足りなければ男性陣のテントと寝具を粗悪品にすればいっか!


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