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僕が死ぬまで縛るのをやめない!  作者: + -
第三部 マイペース攻略準備編
50/162

縛り48,村人の話を聞くの禁止

夏休みが終わりますね。

自動車の免許取るぐらいしかできませんでした。

久々の更新ですが次回も未定です。

「あれ、向こうから歩いてくるのアレクサンドロスさん達じゃないですか?」

「んー? あ、ホントだ。なんか人数多いけどこれからレベリングかな?」


 訓練所を出てレベル上げと素材集めのために東のフィールドを目指していたら、反対方向から来るアレクさん達をリンドウちゃんが見つけた。こっちに向かってくるってことは行き先は北かな? 今朝あんなことがあったし一応教えておいたほうがいいよね。アレクさん達にだけ伝えておけば後は任せちゃっていいだろうしね!


「やっほー!」

「おう、そっちも今から狩りか?」

「そうだよ。東の森でレベル上げを兼ねた素材集め。アレクさん達は北の平原だよね?」

「ああ、適正レベルには届いてるしメンバーも充実してるからな。死なない程度には積極的に攻略すすめていく方針に決めたんだよ」


 なんだかんだ現状の最前線パーティーの一つになっちまってるからな、なんて言って照れくさそうに頭を掻くアレクさん。肩に力が入ってるわけでもなさそうだし、それほど心配はいらないかなとも思うけど、何かあったら大変だし伝えさせてもらおうかな。


「北の平原に行くなら気を付けてね。朝の間あそこで狩りをしてたんだけど、モンスターガ群れを作ってたんだよね。特に狼が素早くて、前衛の人数が足りないとけっこう後ろに抜けられちゃいそうなんだよね。2パーティー合同で挑むなら全然問題ないと思うけどね」

「それは本当か? β版の情報でもそんな話は聞いたことが無かったが……」

「うん。時刻による行動パターンの変化で、昼は単独行動してるっていう可能性もあるけど、こんな状況だからしようが変わってると思って対応した方が安全だと思うよ」

「そうか。らしいんだが、どうするよ?」


 話を聞いて思うところがあったみたいで後ろを振り返ってパーティーメンバーと同行者達に意見を求めるアレクさん。だったんだけど、すかさずコノカさんからの待ったが入った。


「面倒がらずに~、ちゃんと説明しないとダメですよ~? それに~、まずはユーレイさん達と~、ナンダゴンドさん達を~、紹介してください~」

「ああ、そうかお前らは初対面だもんな。こっちの黒いの達はグラトンボア初討伐の時の助っ人だ。一人知らない顔も増えてるが、まあ怪しい奴らじゃあねえ」


 別に顔つないでもらわなくてもいいんだけどなー。そんなに手広くプレイするつもりもないし、気の合う人とだけ知り合っとければ十分というか。スミスさんはアレクさん達とも初対面だけどちゃんと紹介したほうがいいのかな?

 というかアレクさんのそのフォロー必要かな? 別に僕達に怪しい集団要素特にないよね? あ、僕の装備か。


「んで、こっちがいわゆる攻略組って呼ばれてるやつらの筆頭パーティーだな。単独パーティーでのグラトンボア討伐に成功してるのは今のとここいつらだけじゃねえか? リスク犯す理由が少ないからやってないだけだと思うが」


 もしかして、アレクさんってこうやって他人の紹介したりプレゼンしたりするの凄く下手糞? 後ろで見てるコノカさんのニコニコ笑顔から放たれるプレッシャーがすごいことになってるよ!?

 うん、別に攻略組と知り合いになっておきたいとかかけらも思わないけど、名前ぐらいは名乗っといたほうがいいかなこれは。


「えっと、ユーレイだよ。こっちの重装備がクロで格闘家っぽいのが無添加老師(仮)。緑の髪の大人しそうなのがリンドウちゃんで、やせてるのがスミスさん」

「ああ。俺はナンダゴンドだ。片手剣を腰に下げてるのがエックス、メイスで武装してるのがハグレ僧侶じゅんちゃんで、長剣担いでるのがキリコ、フードかぶってるのはゴリラ・ゴリラ・ゴリラ、杖持ちが寝る寝る寝るねだ」


女性はキリコさんだけなんだね。後衛二人壁役一人に前衛火力が二人、索敵役っぽい人が一人で、やや物理よりのバランス重視パーティーって感じかな? 流石は攻略組というか、安定した戦いを意識した編成だね。魔法は後々を考えると必須だけど、レベリングの効率を考えると物理職の方が長い時間戦えて効率いいしね。って、あれ?


「そういえば、このゲームのパーティーの人数上限って六人だったっけ?」

「お前はいまさら何を言ってるんだよ」

「いやだって、アレクさん達も五人だし、なんかいつの間にか五人が上限な気がしてたんだよね。まあ別にパーティー組んでなくても一緒に戦うのに支障ないし、必要ない情報だったってことだよね!」

「推奨人数以下で戦うリスク犯し続けてるってことだろが馬鹿!」

「そういうクロだって今まで指摘しなかったじゃん!」


 そんなことをクロと小声で言い合う。いやまあ実際のところ別に人数目いっぱいである必要はないといえばないんだけどね。多すぎる分にはインスタンスダンジョンみたいなものに入るとき困るかもだけど、有るか分からないものの話をしても仕方がないし人数のことは気にしなくていっか。

 そんな風に結論付けていると、ナンダゴンドさんがこっちを見ているのに気づいた。あれ? もう紹介終わったし今後の相談に移ってると思ったんだけど。


「一応確認しておくが、そちらのちゃんとかさんは敬称で合ってるか?」

「うん? あー、こっちのは敬称だね。紛らわしくてごめんね」

「分かってくれてるみたいだし説明は不要か」

「うん、わざわざありがとね」


 ナンダゴンドさんの目線の先にはハグレ僧侶じゅんちゃんの、じゃない、ハグレ僧侶じゅんちゃんさんの姿。じゅんちゃんまでがプレイヤーネームなんだね。

 なんというか、濃いプレイヤーネームの人が多いね。こんな環境で攻略を志すような人達を探すとちょっとぶっ飛んだ人が多くなっちゃうのかな?

 なんのことなのか分かってない顔をしているリンドウちゃんに説明してあげると、分かりやすく驚いてくれた。反応が派手だとなにしても楽しいね!


「どう? 話は纏まった? 長くなりそうならあと一つ二つ情報提供して僕らは先にお暇しようと思うんだけど」

「あー、それなんだがな……」

「信用できないな! 自分たちに実力不足を棚に上げて、敗走したことを誇張して俺たちの足を引っ張ってるに決まってる!」


 困った顔のアレクさんにかぶせるようにして大声を上げたのは片手剣使いの男の子。なんとなく、クロノスくんと似たようなにおいを感じるね、名前もちょっと似てる気がするし。エックス君の方が見たとこちょっと年上だけど。

 でも年齢的に一つか二つしか違わないって考えると、クロってなんだかじじ臭いよね、若さとか青臭さが足りない気がするよ。


「とまあこんな感じだ……」

「なるほど」

「エックス以外の人に関しては信じる信じないは別として別に慎重になってもデメリットは薄いって思ってるんだがな、慎重になった結果効率が落ちるのを懸念してるみたいでな」

「う~ん、だったらなおさらここで議論してる時間がもったいないような……」

「だから詳しい話を聞く聞かないでもめてるんだよなあ……」


 アレクさんと一緒にやれやれと肩を竦めていたら、ナンダゴンドさんが声を上げた。それに追従するようにコノカさんも一歩前に出てきてるね。


「話を聞く。これはパーティーとしての決定だ。情報収集は安全の基本だからな」

「でも……!」

「そうですよ~、あなたがごねていると~、こっちも動きが取れないんですよ~? もう子供じゃないんですから~、そういうところは~、きっちりしてくださいね~?」

「だったらなおさら! こんなよわっちそうなやつの話なんて聞くことないでしょう! さっさと行きましょうよ!」


 おおー、なかなか頑固だねー。でも合同パーティー組まないなら単独パーティーで移動できるけど、合同で動くなら足並みそろえないとダメって話だからね? 頭冷やそうよ。

 まあコノカさんなら上手い事説得してくれるでしょ・


「つまり~、ユーレイさん達の実力が分かれば~、それで判断できますよね~?」


 あれ? なんか説得の方向違わない?


ネトゲ用語とかが使われていて説明が無いのが不親切という意見をいただいたのですが作者もさほど詳しい方ではないので誤用等見つけたら指摘してください。

インスタンスダンジョンというのは大雑把に言うとイベント用のフィールドとかボスを倒すことを目的にしているマップなどでパーティーそれぞれのためにマップが用意される形式のフィールドみたいな感じです。

分かりやすいたとえが思いつかないうえに説明だいぶ適当ですが。


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