表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕が死ぬまで縛るのをやめない!  作者: + -
第三部 マイペース攻略準備編
145/162

縛り143,

 連投してみたかったなどと供述しており、前の話の読み忘れに注意が必要とのこと。


 実際には思ったよりも短くなってしまったので単体で投稿するのが気が引けただけです。

 こっち視点も入れときたかったんです……

「やっぱ前から使ってたスキルの同系統か!」


 素手のスキルなのかとも思ってたが、武器縛りが緩いタイプのスキルか? それにしたって杖で使えるとか普通思わねえだろ!

 まあそれは良い。それは良いんだが、あのスキルは良くねえ。

 俺だっていっぱしのゲーマーとして、防御貫通系統のスキルはいつだって頭の片隅に置いてる。だが、防御貫通スキルは威力が控え目っていうお約束と、プレイスタイルから推測されるユーレイのヤツの火力からそこまで脅威にはならないって確信してたんだ。

 ジンジンと痛む右腕を見る。攻撃が通ったのは手の辺りだったが、ダメージ判定を受けた位置はバラバラだ。指とかに直撃してたら盾を取り落としてたかもしれねえ。みょうちくりんな当たり判定は、防御の内側に不規則に攻撃を発生させるスキルってことか?


 整理するとそんな感じになるであろう思考内容も、戦闘中では全部『なんとなくそうっぽい』くらいまでしか言語化しねえ。大体二秒くらいか?

 とりあえず今取るべき行動はスキル抜きでの攻撃だおらぁ!

 コンパクトな刺突を、狙う位置を変えつつしつこく繰り出す! お互いにスキルを叩きこむ隙を伺うなら技量勝負ってことになるな!


「だらぁ!」


 明らかにスキルの『溜め』を作ってる間、武器でのガードが出来ないっていうハンデを負ってるハズのユーレイだが、手袋を着けた手の甲で器用に穂先をずらしてきやがる!

 手ごたえが明らかに布製防具じゃねえとか、動きがいきなり良くなったこととか、さっきから不自然な移動で直撃を逸らされてることとか…… どれだけ初見要素仕込むつもりだコイツ!


「そこっ!」


 例のスキルが大盾に向けて振り抜かれる。しかし、俺の手はそこにはねえ!

 大盾の持ち手狙いと分かってりゃやりようはあるんだよ! たとえば一瞬大盾を手放しておいて、倒れる前に拾う、とかなあ!


「【クリーブ】!」


 スカされたと見るや思いっきりこちらに大盾を蹴りこんできたせいで軽く突き指する羽目になったが、ようやく直撃を叩きこんでやったぜ!

 刺突特化武器の薙ぎ払いなんてたいして痛くも無いかもしれねえが直撃は直撃だ!


 にしても、妙に試合時間長くねえか……?

 途中でやけに動きが良くなったことを考えると、時間経過か被弾回数かを条件に発動する高倍率強化スキルと見るのが妥当だろうな。発動したってことは試合終了までは効果時間が持つってことだろうし、時間稼ぎする意味はねえか?

 勝ちに対するハングリーさは見習うべきだな! 小細工もそうだが、相手の情報量っていう点で圧倒的に不利に立たされた状態から試合開始だった気が……

 もしかして、俺は何か重大な見落としをしてるんじゃないか……?


 とにかぁく! 体勢が崩れてスキルも撃てないなら今度こそ轢き殺ぉす!

 実際には全然何もわかってないナンダゴンドさん回でした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] びっくりするほど何も分かってない!! 流石ナンダゴンドさん、全部ポジティブな方向に勘違いしてる…… でも確かに、急に動きが良くなった理由がスキルを獲得できたから、なんで、夢にも思わないですよ…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ