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僕が死ぬまで縛るのをやめない!  作者: + -
第三部 マイペース攻略準備編
131/162

縛り129,ウォーターレーザー禁止

ルンファ楽しい! 楽しい!(数年前のサブタイにルンファネタが有ることを思い出して時間の流れと話の進みとのギャップで死ぬ)


八月ですね!(死亡)

「【ライト】!」


 初手で明かりの確保。暗いことのハンデの大きさを思い知ったのもそうだけど、それ以上に今回は真正面からの戦闘だから居場所がばれることを気にしなくていいからね!


「ガッ?」


 欲を言うのならもう一、二個だしてしっかりボス部屋の端まで光を届けたいところだけど、【ライト】は【マナバレット】と違ってまともな長さの再使用時間が設定されてるからすぐには無理。

 なので次の動きはいち早くこちらを発見した明らかに他よりも大きくて装備も整った強そうなゴブリンにクロをけしかけること。


「いけっ! クロ! 君に決めた!」

「クーロー! そういうノリやめろやっ!」


 でも乗るんじゃん?

 【ライト】を追加で出しつつ、素早く周囲を確認。クロが向かって行ってる大物とは別に、金属製の装備で武装したゴブリンが四匹、壁の近くにおそらく魔術師であろうゴブリンが5匹以上。

 総勢十匹以上となるとやっぱりクロがボスゴブリンを一人で相手取れるか同課がカギになるね。


「どりゃああっ!」

「ゲェアァッ!」


 クロが右手に構えたランスに突進の勢いを乗せて突きだせば、ボスゴブリンは手にした武器でタイミングよくそれを弾いて見せた。

 パリィングとは味な真似を! なんて思ったのも束の間、クロは気にするものかとばかりに左肩からタックルを決めてボスゴブリンに大きくたたらを踏ませた。

 切り返されてきたボスの武器を、勢いが乗っていないからと強引に鎧で受け止め、ヤクザキックをお見舞いするクロ。

 あれ? なんか、ボスゴブリンの方が戦い方テクニカルじゃない……?


「ゲッゲッ!」


 ボスゴブリンが何かを叫ぶと、周りのゴブリンたちがクロを攻撃するために動き出す。


「【ライト】 じゃあ僕らも作戦通りに! 老師はあっちの武器持ってる方をお願い!」

「おう!」

「はい!」


 三個目の【ライト】を発動して、十分な明るさを確保した上で、一拍おいてから入って来ていた老師とリンドウちゃんと一緒に行動を開始する。

 飛び出した老師がクロへと近づいていたゴブリンの一団を殴り飛ばし蹴り倒し、反撃をひょいひょい避けては容赦なく顔面へ攻撃を加えていく。


「【トリートポンド】!」


 リンドウちゃんのスキルによって作られた毒沼が広がる。射程の関係でクロの後方に設置されてしまったので、そこまで叩き込むのはクロの役目になるね。ビンを投げて届くような距離までリンドウちゃんが近づくリスクを考えての安全策。補助なしでも十分戦えてる場合のプランだね。


 で、僕はと言えば、壁際からこちらへそれぞれ近づいてきている魔術師ゴブリンの挙動を観察するぐらいしかすることがまだなかったり。

 魔術師ゴブリンの魔法は前回ちらっとは見たけど、射程が短くて威力が高くて、下手を打つと自分が巻き添えになるタイプ。【ファイアーボール】的に飛んでいくんじゃなくて掴んで投げるっていう用法なのも含めて、面白いけど脅威度は低め。

 そんなわけで、魔術師ゴブリンそれぞれとの距離を慎重に測りつつも、クロとボスゴブリンの戦いを眺めることに。適当に飛び道具でちょっかいかけても良いんだけど、それにはちょっと遠いかな。弾速が無いから着弾までに位置が入れ替わってクロに当たるとか、事故の元だし。


「どオっせエエええい!」


 おお、強引にも程が有る一本背負い! そして相変わらず武器を手放す判断が早すぎるし雑すぎるね!

 2メートル以上ある巨体がふわりと宙を飛んでいく不思議。というか一本背負いって地面に落とす技じゃ? このゲームでは筋力はすべてを解決しちゃうの?


「ゲゲアッ?」


 しっかり受け身を取って膝立ちの態勢になったボスゴブリンが困惑の声を上げた。硬い地面に叩き付けられると思ったら柔らかい毒沼だったと考えると困惑は当然かな。そしてその全身はしっかり毒液まみれに。


「【メディカルミスト】!」

「まだ早いよリンドウちゃん!」

「あ、すいません!」


 毒沼の上に毒霧まで立ち込めたことで、リンドウちゃんにボスのヘイトが向かってしまった。どうにかして止めないとなんだけど、僕があそこに突っ込んだら身動き取れなくなるの確定だし……

 クロがボスを投げ飛ばした距離はなんと10メートル弱。全身鎧で距離を詰めるにはちょっと遠いよね。


「【マナバレット】【スラッシュアロー】」

「グゲッ」


 飛び道具を放ってみるけど予想通りまともな牽制にもならない。火力不足が切実だよ。

 クロが走りだしてるのが見えるけど、このままじゃクロがたどり着くよりもボスゴブリンが毒沼を抜けるほうが早い。


「ふンッ!」


 って、跳んだっ!? 総重量何十キロ有るの!?

 視線をクロに戻したボスゴブリンが回避したところへ思いっきりランスが突き立ち、毒飛沫が上がる。

 着地で大きく体勢が崩れたクロにボスゴブリンが攻撃を仕掛ける。この距離だと武器も形も見えるね。柄の長い大剣? 中国武将の武器に有りそうな感じのヤツかな?


「ゲェァ!」

「ウぐっ、ラァっ!」


 直撃! まさかのノーガード! そしてフルスイングされるランス! どう考えても持ち方から使い方まで全部間違えてる!

 ボスゴブリンが後ろにステップを踏んで空振ったランスが素早く引き戻され、力強い踏み込みと共にもう一度フルスイング。ボスゴブリンが攻撃に移っていたことも有り今度は両者から呻き声が上がった。

 いやあ、迫力あるけど、クロらしからぬ戦い方というか、動き方がキレてヤケになってる時のそれというか…… もしかしてこれも薬の副作用? だとしたらそれ強化二種盛りじゃん。


「【ポーション投げ】!」

「ゲェッゲエッ!」


 殴り合いはどう考えてもボスの方が強いけど、ここでリンドウちゃんによる回復。

 ボスゴブリンの声は周りへの指示かな。このタイミングでってことはおそらく毒沼と毒霧の爆破! やっと僕の仕事が来たよ!

 毒沼を射程に収めてるだろうやつは三体! そのうち二体がすでに詠唱に入ってて、それとは別に僕とリンドウちゃんを射程に入れてるやつが一体。残りも追々近づいてくるだろうから忙しくなるね!


「「グゲゲググエグガ」」

「【マナバレット】」


 ほぼ同時に最初の二体の詠唱が終わり、その手元に棒状の火が出現した。

 この後で投げなきゃいけないはずなので、とりあえず片方に遠距離攻撃での牽制を加えて、もう一発は空中で処理するか間に入って僕が受けるかしようともう一体の方へ向き直る。


「ゲェエッ!?」

「え?」


 ゴブリンの叫び声に嫌な予感がして振り向けば、軽い牽制のつもりで放った【マナバレット】は、火球を取り落とさせるという金星を上げていた。

 爆音。


「ちょっとー!?」


 あまりにも安全対策ガバガバ過ぎないその魔法!?

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