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プロローグ
プロローグ。
目の前で、数人が料理をしている。
皆獣の皮でできたような服を身にまとい、見たこともないような大きい肉に切れ目を入れたり、木の実の絞り汁や香辛料で味付けをして、キャンプファイヤーのようなかまどで焼きあげている。
目の前で、少女が戦闘をしている。
子供向けアニメに出てきそうな見ただけで柔らかい素材とわかるような、無駄な布の多いカラフルな服を着ている。手には短めのファンシーな杖、箒に跨り、縦横無尽に空を飛び、光弾を撃ちだしている。
少女の相手はビルのように大きく、何人もの人間を乗せられそうな、それでいて人工物ではなく獣のような生物だった。もし空を飛べなかったら、あっという間に捻り潰されてしまいそうだ。
目の前に敵がいる。少年は剣を構えた。
最近、若者の間で流行っているゲームがある。テレビを必要としない携帯できる形のデバイスで、ソフトの内容はアクション物。
登場するキャラクターは女性しかいないが、魔法を駆使して巨大な魔獣を倒す様が、男の子にも受けている。
彼、素筆勇もそんな流行にのった一人だ。




