表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
刀匠令嬢の最強証明  作者: キリン
「第七章」誘われし者達
33/46

「第三十三話」思いもよらぬ再会

「んぁ?」

「えっ?」


 ニンベルグの屋敷周辺を探っていると、アイアスはソラとばったり遭遇した。お互いに顔を見合わせ、物陰にちゃんと隠れてから、ソラが小声で語りかけた。


「なんであなたがここにいるの、セタンタさんとの決闘はどうしたの?」

「そりゃこっちの台詞だ、お前は部屋で寝てたんじゃなかったのか?」


 ソラは思わず黙ってしまった。アイアスの目は真っすぐで、きっと何もかも見透かされていると思ったからである。とてもとても、学園の牢屋からスルトを助け、脱獄を手伝ったとは言えるわけがない。


「……まぁ、お前らがいるなら好都合だな」

「はぁ? そういえば、アイアスはここに何しに来たの?」

「んん? ああ、まぁ……ちょっとな、気になったことがあったんでな」

「気になった、こと……? それって──」


 ソラが言いかけたその時だった。突如、屋敷の方角から爆発のような音が聞こえてきたのは。──否、それは爆発ではない。それを思わせるほどの破壊を可能にする、あくまで人間によるものだった。


 ソラは物陰から飛び出し、屋敷の方を見た。轟いた音の割にそこまで屋敷は壊れてなく、屋根が少し抉れたぐらいで済んでいる。しかし問題はそこではない、その屋根の上で、轟音に変わる金属音は鳴り響いていた。


 そう、屋根の上では今、セタンタとスルトが刃を交えていたのだ。


「ああ!? な〜んであいつがここにいるんだ!? 牢屋にいるはずだろうが!」

「──ちょっと待って。アイアス、あなたまさか……」

「おうとも! セタンタのやつがニンベルグのおっさんにカチコミに来たのさ! 俺はその付き添いさ。それにしてもスルトの奴が相手か……ちとキツイな、しょうがねぇ助太刀にいくかぁ!」

「ちょっと状況がわからないんだけどぉ!?」


 物陰から飛び出し、走り出すアイアス。ソラはそれを慌てて追いかけながら、心の中で舌打ちをしていた。


(いったい、どういう状況なの……!?)


 互いの真意もわからないまま、屋敷の屋根の上では戦いが繰り広げられていた。奇しくもそれは、目的に共通する点が多く、途中までならば協力も可能であるはずだった者同士によって。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 応援Xなう
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ