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11月10日 うつ症状

 こんな、空って青かったけ、、、、、、、。私は、青空に浮かぶ飛行機雲を見ながら、驚いていた。普段、自分が見ているベットの天井の景色とあまりにも異なりすぎていた。まだ、午前10時30分ということもあり、他の人は、ほとんどいなかった。

 久しぶりに私は、外を散歩していた。同級生たちは、この青空の中で学校に行って生活をしているんだろうなと思いながら、一歩一歩足を進めていた。これ以上、進むと学校が見えてしまう。学校なんて、なければいいのにな。心の声が漏れそうになってしまった。 

 私は、学校が見えてしまったら、また、気持ちが沈んでしまう気がしたので、そのまま折り返してきた道を戻っていくことにした。ただ、学校が遠のけば遠のくほど、普通に学校に行けない自分が嫌になっていた。こんな、自分なんて消えてなくなってしまったらいいのに。

 学校が見えるまでは、問題なかったが、学校が見えてからというと気持ちが沈んでうつ症状が出てきた。いろいろ考えているうちに、頭の中がぐちゃぐちゃになっていく。ぐちゃぐちゃになればなればなるほど、負の感情でいっぱいだ。

 負の感情は、「自分に自信が持てなくってしまう」から「自分はダメな人間じゃないか」、そして、「人の目に気になってしまう」という風になる。そう考えていると、私は、自分の思うような行動できなくなり、自分が落ち込んでしまう。また、ネガティブになって、自分に自信が持てなくなってしまうというループに入ってしまう。

 これが、いつもの感じだから仕方ないと言えば仕方がない。でも、このうつ症状も少しずつ改善していきたいとずっと思っていた。薬の症状で少しは、落ち着くことができるが大きな改善は見込めない。そんなことを考えていると、後ろから声が聞こえた。


 女性「凪!!」

 私 「‥‥‥」


 後ろをふりかえってみると、ショートカットに、制服姿。誰だろう?私は、驚いて立ち尽くしていると、女性は、私のところへ歩いていく。


 女性「凪でしょ?」

 私 「‥‥‥」


 わけがわからない。けど、向こうは、確実に私のことを知っているみたいだった。女性は、だんだん私の方に近付いてくる。心臓の鼓動が高くなるのを感じた。ダメだ、、、、。今の私じゃ、話せそうにない。目の前にくる女性が何か怪物のように見える。逃げ出したい。ここにいたら、飲み込まれそうになる。もう、女性は、目の前だ。


 女性「ねぇ、凪!!私だよ」

 私 「‥‥‥」


 次の瞬間、私は、走り出していた。

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