1月1日 不安
お母さんは、ゆっくりと2階から降りてくる。寝起きということもあってか、お母さんの髪がボサボサだった。髪をかきあげながら、何かを考えているようだ。
お母さん「昨日、遅かったね」
私 「あ、、、、、。うん」
何時に帰ってきたのか知っているのだろうか?それによって答えを変えようと思った。
お母さん「何時に帰ってきたの?」
私 「1時くらいかな」
おそらく、私が何時に帰ってきたと言っても信じるだろうと思っていた。お母さんは、何時くらいに寝たのだろうか?
お母さん「何かしてたの?」
私 「散歩して遠くまで行ってたの」
お母さん「そうなんだ」
今日から新年という感じには思えなかった。おそらく、お母さんは朝歩いて、今帰ってきたと私のことを思っている。
ー12月31日ー
3人の女の子に囲まれてしまい、慌てふためいていた。左から、夏目、山中、帆足。なんで、ここにいるのだろうか?
夏目「また、会ったね」
私 「うん」
まさか、今日夏目に会うなんて。まったく、想像してなかった。やっぱり、来るべきではなかった。
夏目「今から、私の家に行くけど、行かない?」
私 「え?」
夏目の家。どこにあるんだろうか?というか、こんな時間に行っていいのか。というか、行ったらまた体調が悪くなってしまうんじゃないかと不安だった。
夏目「嫌なの?」
私 「わかった」
行きたくないけど、嫌われたくない。いつしか、私はそういう気分になっていた。
夏目「行ってくれる?」
私 「いいよ。どこら辺に家あるの?」
まずは、場所を確認することにした。
夏目「ここから5分くらいだよ」
私 「えっ、そんなに近いんだ」
5分くらいってことは、私の家にかなり近い。けど、夏目って淮南高校じゃなかったけな?淮南高校は、ここから約1時間くらいかかる。どうやって高校を通ってるのか気になっていた。
夏目「うん。凪ちゃんは、近くなの?」
私 「ここから、10分くらい」
ここまで、歩いたら10分くらいだった気がする。
夏目「近いね。今度行きたいね」
私 「ほんと?ハハハ」
やはり、緊張してしまう。
夏目「じゃあ、早く行こうよ」
私 「わかった」
私は、ゆっくり夏目たちの後ろをついていくことにしたのだった。ここに着いていいのか不安で仕方がない。




