11月24日 電話
昨日した電話で、カウンセリングは、3日後となった。私の高校卒業ができなくなるまでのカウントダウンは、始まっていた。しかし、私は、全く気にとめていなかった。当然、悔しい気持ちは、あるけれど、今は、到底、学校に行こうという気持ちにはなれない。
私は、今日もベットの天井と睨めっこをしていた。昨日、ノートにいろいろ書き出している時、一つ気づいたことがあった。それは、おばあちゃんからの連絡が来てないことだった。私は、11月20日に自宅に帰ってきたが、その帰ってくる日は、おばあちゃんが検査の日だった。
おばあちゃんには、検査結果を教えて頼み込んだ。しかし、おばあちゃんから、連絡が来てない。今まで、おばあちゃんが約束を破ったことなんて一度もなかっただけに何かあったんじゃないだろうかと不安になる自分がいた。
おばあちゃんの連絡先は、知らないし、また、勝手におばあちゃんの家になんかいったら、今度こそ、お母さんにキレられる。だから、私は仕方なく家に居たのだった。最近は、頭痛や吐き気もおさまっており、身体的には、余裕があった。私は、そんなことを考えながらスマートフォンを触り出した。すると、スマホから大きな音が鳴った。私は、スマホを見るが知らない番号だった。私は、急いでスマホのボタンを耳に近づけた。スマホから聞こえる声は、どこかで聞いた声だった。"もしもし、凪だけど"。噂をしていた、おばあちゃんだ。
おばあちゃん「元気か?」
私 「おばあちゃん、久しぶり!!」
舞い上がって、声が上がってしまった。
おばあちゃん「電話できなくて、悪いね」
私 「んーん。大丈夫。検査どうだった?」
この前の検査が気になっていた。
おばあちゃん「それなんだけど、実は、おばあちゃん病気になってね」
私 「えっ、そうなの?」
病気?まさかね。本当に病気になるなんて信じられなかった。
おばあちゃん「うん。あの後、検査行ったら、すぐ入院することになってなぁ」
私 「えー。そうだったんだ。知らなかった」
おばあちゃんが入院かぁ。私は、今すぐお見舞いに行きたいという気持ちになっていた。
おばあちゃん「だから、電話できなかったや」
私 「病気は、どうなの?」
おばあちゃん「大したことないよ」
大したことはないと言うが、私は、心配せずにはいられなかった。




