11月16日 カウンセリング4
女性「では、学校に登校されますか?」
女性のカウンセラーに言われると、なんとなく自信がなくなってくる。
私 「行けたらですけど、、、、」
可能性を、含めた返事をした。
女性「もう少し、待ってみてはどうですか?」
私 「なんでですか?」
すぐさま、聞き返した。
女性「急いでいって、また行けなくなるのが心配です」
私 「あぁ、、、。そうか」
私には、ない発想だった。
女性「上手くいける自信があったらいいんですが、もし、そうでないなら、いきなり週5日は難しいのかと思います」
丁寧に理由を説明してくれた。
私 「どれくらいが妥当だと思いますか?」
女性は、メモを取った後、私を見つめた。
女性「そうですね。まずは、週1回から始めてみてはどうですか?」
私 「週一回ですか?」
週1なら、もういける気がしていた。
女性「そこから、少しずつ慣れてきたら増やしたらいいと思うんです」
少しずつかぁ。焦る私と全く反対の意見だった。
私 「なるほど」
女性の前髪がつくられていることに気がついた。
女性「不和さんなら、できると思いますよ」
この女性に言われると、なんか信じてしまう。
私 「そうですかね?」
髪をかきあげながら、返事をした。
女性「はい。もう、ここに来るくらいですから、週1回は、問題ないんじゃないかと思いますよ」
週1回、行けたらいいな。
私 「わかりました。じゃあ、それでいきます」
深呼吸をした。
女性「思い切りがいいですね」
私 「いえいえ」
女性は笑顔で私の方を見てきた。
女性「そうやって、思い切りのいいことが、不和さんの長所ですよね?」
自分の長所なんて考えたことがなかった。
私 「そうですかね?」
女性「たぶん、皆さん思われてるんじゃないかと思います
」
横のカウンセリング室が開いた音がした。
私 「いつから、行ってみたらいいですかね?」
女性「いつから、行ってみたいですか?」
質問返しだ。
私 「今週から行けたらいきたいですね」
女性「今週からですか。じゃあ、何をするか決めましょうか」
横から歩いている音が聞こえた。
私 「何をですか?」
女性「はい。クラスにずっといるのは結構なストレスだと思いますけど大丈夫ですか?」
私 「そうですね、、、、」
そう言われると、何も言えなくなってしまった。




