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第七話 買取り②

 感想ありがとうございます。とても励みになります。

「龍泉様。中級ポーションは何処から入手したか、お教えいただけないでしょうか」


 おじさんが聞いてくる。珍しいのかな中級ポーション。


「多分ですけど、五階層と十階層のボス部屋の宝箱からだと思います」

「多分というのはなぜでしょう」

「五階層の宝箱は銀色で靴とウエストポーチとポーションが五本入っていました。十階層の宝箱は銅色でイヤリングとポーションが五本入っていましたから、十という数を考えて推測しました」

「銀と銅の宝箱ですか。低階層で珍しいですね」

「そうですよね。初回討伐の特典もあると思いますが、他にも何かあるのかもしれません。でも僕には分かりませんね」

「そうですよね。すみませんビックリしたんで聞いてしまいました。あと腕輪は何処で入手しましたか?」

「ああーあれはすごくラッキーで、三階層の道の行き当たりに銀の宝箱があったんですよ。本当に運が良かったですね。何の腕輪だったんですかね?」

「三階層にも銀色の宝箱ですか」


 おじさんがブツブツつぶやいている。


「では続きに行きますね。靴は素早さが少しアップする効果が付いていて五万円になります。イヤリングは健康の効果が付いていて十五万円です。ウエストポーチはマジックバッグです。三十立方メートルの容量があり時間経過はあります。これが五百万円です。最後に腕輪ですがこちらもマジックバッグと同じように収納道具になります。容量はドーム球場ぐらいで時間経過がありません。値段を付けると三億円になります」


 ご都合主義全開である。昨日一番残念と思ったことがあっさりと解消されるとは。


「あくまでも探索者協会での買取り価格です。腕輪などはオークションに出すといくらになるのか想像も出来ません」


 復活したおじさんが話して来た。この腕輪のようなマジックアイテムは初めてで金色や虹色の宝箱に入っていてもおかしくない物のようだ。


「じゃあマジックアイテムと中級ポーション四本以外を買取りでお願いします。あとマジックアイテムの所有者登録はどうすればよいのでしょうか」

「どれも同じですね。所定の位置に血液登録するだけです。登録の解除は探索者協会で行うことが出来ますのでもし気が変わったら持って来て下さい」


 解除の仕方は一昨日したばかりだから知ってるよ。正輝にマジックバッグの所有権を移したばかりなんだよ。今回は絶対に解除しないよ。僕の物だからね。


「お待たせしました。合計84,400円の買取り金額から税金分の15パーセントを引いて71,740円になります。こちらが買取りの内訳になります。よろしければサインをお願いします」


 マジックアイテムをいれなくて七万円越え。《百花繚乱》の時よりも収入が増えた。ソロでの探索で不安な面の一つが解消されて少し安心した。


「現金でお持ちしましょうか。それともカードに入金しましょうか」

「カードでお願いします」

「ではパーティメンバー全員のカードをお預かりしてよろしいでしょうか」

「僕はソロなのでこのカードに入金してください」

 

 またまた常盤さんの変顔炸裂、しかもおじさんの変顔付き。最後までここの人達には笑わせて貰ったよ。ついでに腕輪の所有者登録も済ませてしまった。すぐ使えると便利だもんね。


 預けてあったバッグを受け取り、刀をケースに入れて封印してもらう。後は着替えて帰るだけ。時間もだいぶ遅くなってしまった。


 着替える前にお家に電話を入れる。後一時間くらいで帰るから晩御飯をよろしくとね。


 腕輪が便利過ぎる。触るだけで収納できる。マジックバッグは開け口から入れないとダメだもんね。全て収納して手ぶらで家に帰りました。


 



 

 



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― 新着の感想 ―
[良い点] またまた変顔W(☓2の意味です)。 俺も笑っちゃったよ。
[一言] 中級ポーションは、売らないで持っておくんや、一安心。マジックパックのウェストポーチは、妹にあげるのかな。
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