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第二十話 反省会と帰宅

今日の最後のお話です。


明日も投稿する予定です。よろしくお願いします。

 ダンジョンからファミレスに移動する間、五人娘は興奮して大きな声で話し込んでいる。


「そんなに儲けた話を大きな声で言わないの」

「いつもと一桁違うからね。興奮するなという方が無理だよ」

「別に興奮するなとは言ってない。儲け話を大声でするなと言ってるんだよ」


 ファミレスに着いてもまだ興奮は続いている様だ。ドリンクだけでなくデザートまで注文している。晩御飯食えるのか?


「綾芽、お前はパーティリーダーなんだからちゃんと反省会を始めろ」


 いつまでも始まらないので、ついつい口を出してしまった。


「ゴメン、ゴメン。じゃあ今日の攻略を振り返ってみよう」


 やっと始まった反省会はそれぞれに良かった点と良くなかった点を出し合い。どうすれば改善できるかを考えて意見を出し合う。良いパーティだなと感じた。


「お兄さん、今日の映像私達にもコピーしてもらえませんか。映像を見ながらだともっと的確にどうすれば良いかが分かると思うので」

「昨日のものと合わせて綾芽に渡すようにするよ」


 昨日の映像もいるかなと思ってコピーをとっておいて良かった。映像はとても役立つ。高い装備を買って良かったよ。Aランクダンジョンのために買ったんだけどね。


「昨日のウルフ肉もありがとうございました。すぐにステーキにして食べてみました。美味しかったです」


 真琴は倉敷に住んでいるので晩御飯に間に合ったようだ。


「私はステーキよりもデミグラス煮込みウルフハンバーグが美味しかったよ。癖になりそうだよ」

「私達は今日の晩御飯にステーキを出してくれるそうです。楽しみです」


 桃と山吹は県北出身なので寮生活をしているそうで、昨日の肉を食堂のおばさんに渡して女子寮の皆で食べられるようにしてもらったそうだ。


「じゃあ今日の肉は買取りの方が良かったんじゃあないか」

「いえいえ、ボアのお肉は美味しいらしいですから、是非食べてみないと後悔します。今後の攻略意欲も上がるかもしれませんし、それに友達にも恩が売れますしね」


 山吹は前向きな意見を言ってきた。


「私も今日ステーキの予定ですが、大きい肉の固まりだったから食べきれないですよね。デミグラス煮込みウルフハンバーグのレシピが欲しいなー」


 遥の意見に皆が賛同して、煮込みハンバーグのレシピを綾芽が母親から聞いて後日渡すことになった。《桜花の誓い》は倉敷ダンジョンがホームになるので、肉の良いレシピは共有しようという話で盛り上がっていたよ。色気より食い気なんだね。そして最後にもう一度感謝されてお開きとなった。


 家に帰るとすぐに綾芽が煮込みハンバーグのレシピを聞いていた。ということでお先にお風呂に入らせてもらおう。


 今日もゆっくりと風呂に入って疲れをとった。入れ違いに綾芽も風呂に入ってから晩御飯のようだ。良い匂いがしている。今日はホーンラビットの料理だ。


「ウサギ料理なんて分からないから、鶏料理みたいにしてみたよ」


 テーブル上には大皿からはみ出しそうなウサギの丸焼きと内臓の串焼き、それに野菜サラダとインスタントのポタージュスープ。勿論僕のご飯は大盛りです。


 父親はビールのおつまみに最高と言いながら串焼きを美味そうに食っている。僕はまずモモ肉を切り分けてもらって食べてみる。美味い。いや、美味すぎるぞ。ハーブの香りも良いがサッパリとした印象を受けた後から肉自体の旨味が遅れて来る。今まで食べたことのない味わいだ。串焼きも内臓独特の匂いが少なく、塩で味付けされ美味しい。ウルフよりも肉が高い訳だ。断然ウサギ派になった。


「お母さん、目茶苦茶美味しいよ。これもレシピお願い」

「桃と山吹は料理無理だろ。呼んであげれば。当然綾芽が料理して振る舞えば良いんじゃない」

「お兄ちゃん、物事には無理なこともあるんだよ。お母さん、今度友達呼んで良いかな。寮生活の子がいて食べさせてあげたいんだ。今日の料理」

「それは別に構わないけど、普通の鶏の丸焼きと作り方一緒だよ」

「一緒でも断然ウサギの方が美味しいと思うよ」


 他の部位も食べたけどどれも美味しかったよ。今日は残らなかったので晩飯ストックは無しになった。骨があったけど全部で二キログラムあったんだよね。皆お腹が一杯になった。


 寝る前に綾芽に明日も朝練をするのか聞かれたので、基本的に毎日することを伝えておいた。最後にステータスを確認したが変わりが無かった。おやすみなさい。




 

 

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