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第百三十七話 強者のスキル

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ランク:A


名 前:龍泉 麟瞳


スキル:点滴穿石 剣鬼 豪運 全探知 全解除

    火炎魔法 雷魔法 投擲 火事場の馬鹿力

    結界魔法

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 スキルが取得できているのか確認するためにダンジョンカードを見た。いつのまにかまたスキルの進化があったようだ。そして変なスキルを新しく獲得している。


「どないしたんや。スキルがないんか?」

「いえ、ちゃんと結界魔法を取得出来ました」


 僕のカードに入金してもらい、また残高が増えた。でも、今はスキルの事が気になってしょうがない。ダンジョンでの用事も終わったので、《Black-Red ワルキューレ》のクランハウスへと戻る。帰る途中の車の中でもスキルの事が気になっていた。


「麟瞳、どないしたんや?あんた、スキルオーブを使うてからおかしいで」

「いや、スキルが変わったのが気になって・・・後で話しますね」


 クランハウスに戻り、クランマスター室に世那さんと美紅さんと僕の三人だけで入る。僕のダンジョンカードを二人に見てもらう。


「ん、二日前に見た時と変わっているがどういうことだ」

「ほんまや。麟瞳、どうなっとんのや」

「スキルが進化しました。今までにも何度かありましたが、今回は進化したことに気づきませんでした」


 【火魔法】が【火炎魔法】に進化している。威力が上がったのだろうか?実際に使ってみないと分からない。そして【火事場の馬鹿力】というスキルを取得している。これはどこかで聞いたことがあるように思うが、良く思い出せない。


「なんや、また初めて聞くスキルが増えとる。【火事場の馬鹿力】いうてオモロイ名前のスキルやな。どんなスキルなんや」

「よく分からないですね」

「そのままの意味で考えるなら、危機的な状況で無意識に信じられないような力を発揮するスキルなのか?確かにそんな力が働いていないと、あの順位で生き残るのは難しかっただろうな」

「麟瞳も調べたんか?何位やったんや?」

「225位でした。思っていた以上に上位にいて驚きました」

「美紅の言う通りや。あのゴブリンとオーガの戦いで生き残れるような順位やないで、多分そのスキルで普段より強うなっとったんやろう。凄いスキルやわ」

「スキルの進化が何度かあったということだが、そんなにスキルは進化するものではない筈だが」

「この一年くらいの間だけで四つのスキルが進化しました。今回が五つ目ですね」

「多いな。君が強くなるためには必要なことなんだろうが、成長のスピードが私達と違いすぎるように感じるな」

「青いオーガも分かっとんかな?なんや腹立ってきたわ。ウチでは足りんいうことか」


 【火事場の馬鹿力】スキルのことが自分なりに納得できたので、気持ちが落ち着いた。


「そういえば、ダンジョンカードを見せてくれると言ってましたよね」

「そやな、いろいろあって忘れとったわ。ほらウチのカードや」


 世那さんがダンジョンカードを無造作に渡して来る。


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ランク:A


名 前:黒澤 世那


スキル:唯一無二 槍聖 武術の心得 風魔法

    火魔法 臨機応変


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「その顔はスキルが少のうてビックリしたようやな」

「顔に出てましたか。確かにビックリしました。でも【武術の心得】は初めて聞くスキルですし、【臨機応変】ってギフト以外にも四字熟語スキルを得ることがあるんですね」

「【武術の心得】スキルは、いっぱいあったスキルが突然一つに纏まったんや。そらビックリしたで。【臨機応変】はウチを支えるスキルや。【唯一無二】と【臨機応変】のおかげで強うなれたと思うわ」


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ランク:A


名 前:赤峯 美紅


スキル:用意周到 短剣術 回避 気配察知

    速歩 忍び足 足運び 罠探知 罠解除 

    警戒 気配遮断 罠設置 火魔法  ↓

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ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 ↑

スキル:交渉術 短転移 アイテムボックス 

    クリティカル 水魔法 投擲 風魔法






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー    

    

「私は特別なスキルは【用意周到】だけだ。スキルの数は多いが、強そうなスキル構成ではないと思うだろう。だが、スキルの使い方や組み合わせ次第で強くなれると思っている」

「いやいや、短転移って特別なスキルでしょ。転移にアイテムボックスってあと鑑定があったら、ラノベの主人公ですよ」

 

 確かに見たことのあるスキルが多いが、短転移だけで最強になれそうな気がする。そしてダンジョンカードに次のページがあるなんて知らなかったよ。


「いろいろとありがとうございました。そろそろ京都に帰ります」

「まだ本調子ではないんだ。無理はしないようにな」

「Aランクダンジョンの件はいつからでもええからな。身体気をつけるんやで」


 本当にお世話になったな。足を向けて寝れないよ。さて、帰りますか。京都の拠点もだけど、クランハウスが懐かしい。帰って晩御飯を腹一杯食べよう。






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