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水族館に来たことで興奮していて案内板を見逃していたようで
「今の水族館はすごいですね」
「スマホで魚の詳細がわかるなんて」
カメラを使って今泳いでいる魚を写すと詳細が表示されるようになっていた
「小学生の時以来に来たんですけど本当にすごいですね」
「さっきまで探しながら見てたけどこれならすぐわかっていいね」
「はい、探すのもいいですけどわかりやすくていいですね」
ますます楽しいようで彼女の笑顔は輝いているように見えた
魚をどんどんカメラで写して詳細をみて先ほどのように魚を見て「へー」なんて言っていた
平日だったが何気に人がいたてその中で彼女が一番魚を見ていたと思う
彼女は俺に「こうですね」「ああなんですね」と話してくる
「すいません、はしゃいじゃって」
ふと我に返ったのだろう
照れたような少し申し訳なさそうにこちらに謝ってきたがむしろ俺はうれしかった
いつもとは違う顔が見れて
意外にも子供のような反応が見れて
俺は彼女のことがもっと好きになってしまった
そして少しの後悔をした
彼女ともっと過ごしていたかった
彼女と一緒にいろいろなところに行きたかった
またこんな表情を
もっと違う表情を
見ることができないなんて
顔に出ていたのだろうか
彼女にはしゃいだことに対しての表情だと思われてしまったようだ
「本当にすいませんでした」
彼女は先ほどと違いすごく申し訳なさそうにしている
「違うんだ、もっと早くにこんな風に告白でもしていればと思ったんだ」
彼女はこんな返しが来るとは思っていなかったんだろう
「本当ですか?」
「本当です」
「じゃあなんであんな表情だったのですか?」
「いやちょっとだけ考え事してただけだよ」
「そうですか、じゃあ次は外に行きましょう!」