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君に愛を  作者: 月島奏音
11/22

3-2

ネルと話し終わったすぐ後に彼女は戻ってきた

何も聞かれていないのだが

そんな心配をしながら彼女を見る

「どうしたんですか?」

「ごめん、俺もトイレ行ってくる」

「はい、待ってますね」

そんな会話をして俺はトイレに向かう

別にトイレに用があったわけではないのだが今後の動きを決めねばならない

何も考えずに適当に遊んで最後に告白して終わりのはずがいろいろと考えなくてはいけない

たいして良くもない頭で考えるのだ

ろくな案が出てくるわけでもない

彼女は何かに悩んでいるのだ

どんな相手にだったら悩みを打ち明けようと思うだろうか

仲がいい相手に相談するわけがない

だが重い悩みの場合仲が良すぎるとかえって相談できない

何も知らない相手に相談することもあるらしい

まあ悩みを相談されたことがないので全部マンガやアニメなんかでやってたのをみただけなんだが

さて彼女はどのタイプだろうか

俺的にはなんとなくの雰囲気で悩みを打ち明けてくれるようなタイプであったなららくなんだがな

と思いながら一つ嫌な予想を立てた

それはネルが出てくるくらい悩んでいる場合だ

この場合何を表しているのかというと誰にも相談できずに動けなくなるタイプ

このタイプだったら俺には時間が圧倒的に足りない

そこまでの親密度はないしそれを築く時間がない

「とりあえず好感度やら親密度やらを上げていくか」

じゃあ最初の選択肢はこの店だ

「この店で会計を奢るか奢らないかだな」

この状況で奢ることでちょっとした余裕が見せられる可能性がある

だがしかし対等である立場を失ってしまう

どっちのほうが悩みを相談できそうだろうか

そしてよく考えたが俺が今来ている服は別に奢ったわけではないってこと

急に奢ったら変に見えないか

さっき奢らなかったのになんで今回は奢るのか

え、こいつ大した料金じゃないのに急に奢ってきてイキってきてる

こんな風に思う人ではないと思うが...

こんなことを考えていたら5分が経過していたのでトイレを出ることにした

いろいろ考えたが答えは出ない

答えが出なかったからこそ出した答え

「もうどうにでもなれ」

こんなに悩んだ末に決めたことは1つ

その場での状況に合わせて動く

良く言えば臨機応変

悪く言えば行き当たりばったりだった

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