プロローグ
それはある夏の日
明日死ぬと言われた男子高校生のお話し
「てことで明日死ぬからな」
「え、いや、そんな急に言われても」
「まあ明日っても今が夕方の6時だから…」
そんなふうに悩んでるやつを前に俺はただただ困惑しいるなか
「うん、めんどいから今から24時間後にするわ」
と死へのカウントダウンがスタートしたのだった
・・・
自分の部屋に急に現れたそいつに死の宣告を受け
困惑しながらも名前を聞いた
「それであなたは誰なんですか」
「名前か?俺はネル」
奴の名はネルというらしい
そしておそらく男なんだろうと思う
一人称が俺だったから
なぜ確定的に言えないのか
それは彼の格好が問題だった
顔は仮面で黒装束のフードを被り、声は変声機のような感じだ
背は同じくらいだと思うのだが
床に足がついていないのでよくわからない
総合するといわゆる死神に酷似している
いや決定したわけではない
何らかの希望も持たずに一応聞いてみた
「あのあなたは一体なんでしょう?もしかして死神だったりしますか?」
「死神?うーん死神か...」
と考えること数秒
あるわけがないと思ってたことがあるかもしれない
少しだけほんの少しだけの淡い期待を持ちながら
「そんなものだ」
その期待すらも砕かれた