道草
街の暗い吹き溜まり
何時もの仲間と
煙草くゆらせコーヒー飲んで
そんな怖さと好奇心の間で
行ったり来たり
グレーの雲が描く螺旋
黄金色に染まった空と月
夜風の涼しさ
浴びる肌より
心火照る不思議
そっぽ向いた街灯の光
滲んだアスファルトは
疲れたのだかひび割れて
まるでコーヒーのよう
煙草が毒だと知っている
コーヒーだって
飲めたもんじゃない
けれど理屈なんて
どうでも良くて
そういう矛盾も
どうだって構わなくて
ただ暗い波打ち際で揺蕩っていたい