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200字小説・300字小説

【200字】相合傘

作者: 柿原 凛

傘から出て雨に濡れている部分の大きさは、思いやりだった。

傘を押し付け合うあの日々は、いつの間にか傘を奪い合う日々に変わっていた。

俺が濡れないためには、彼女が濡れないといけない。

彼女が濡れないためには、俺が濡れないといけない。

一緒に濡れるという発想がなかったせいで、お互いに濡らそうとするばかり。

振り回し振り回された傘を捨てたのは昨日のこと。

俺だけ濡れた最後は、ある意味で思いやりだったのかもしれない。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 最後、涙が出そうな作品でした。「俺」が濡れたのは雨のせいか涙のせいか。読後、小説情報でキーワードを確認しました。うぅ……切ないです。たった200字に無理矢理感無くここまで詰め込める、凄いな…
[良い点] 二人がぬれないで入れる大きさならいいのにね。
2019/11/26 08:21 退会済み
管理
[良い点] 雨の冷たさが恋愛の難しさとして背景に流れていて、感銘を受けました。 相手を恨まずに送り出せたのがせめてもの幸いかもしれません。 [一言] 夫にサポートしてもらうばかりでは、隣にいるよりずぶ…
感想一覧
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