えー、こちら○○駅…
詩?もどきです。
ガッタン
コトン
ガッタン
コトン
ガッタン
コトン
シューー
「えーこちら、こちら○○駅…
次の駅で最終駅となります」
ガッタン
コトン
ガッタン
コトン
ガッタン
コトン
シューー
「えーこちら、こちら○○駅…
最終駅でございます」
えー、お客様最終駅でございますよ。
泣いてらっしゃるのです?
えー、お客様最終駅でございますよ。
怒ってらっしゃるのです?
えー、何に泣いているのです?
何に怒ってらっしゃるのです?
えー、この電車から降りたくないのです?
それで、泣いて怒ってるのです?
えー、でもお客様ここが最終駅でございますよ。
私がお連れできるのはここまでです。
えー、理由はですね、レールがこの先ないんでございます。
道がないんです。
えー、この先。
この先でございますね。
えー、あなた自身で進んでもらいます。
ガッタン
と、あなたは突如絶望に落ちるときがあるかもしれません。
コトン
と、あなたは突如一人になるときがあるかもしれません。
えー、しかし
シューー
と、あなたの電車が鳴った時休みなさい。
そこで電車を休ませなさい。
そして電車からあなたは飛び降りなさい。
そこの場の人と話してください。
そんなくだらないことが電車のエネルギーとなります。
そうですね。エネルギーが溜まったらまたあなたの電車に乗ってください。
えー、あなたの電車は
ガッタン
コトン
と、音を立てて進みます。
えー、ガッタンコトンと音を立てて電車は動きます。
ドックントクンと音を立ててあなたの心臓は動きます。
ガッタンコトン
ドックントクン
えー、本日あなたの電車は一人しかのれません。
えー、本日あなたの電車は一つしかありません。
えー、本日あなたのレールはあなたしか走れません。
えー、何を止まっているのです?
止まらないで下さい。
えー、あなたの電車がさびて動けなくなる前にあなたは進んでください。
ガッタン
と、あなたは突如変化をするかもしれません。
コトン
と、あなたは突如楽しいことを見つけるかもしれません。
シューー
と、あなたの電車が鳴った時休みなさい。
そこは最終駅ではありません。
そこは新たなる始まりなのです。
ガッタンコトン
ドックントクン
えー、本日最終駅だからって泣いて怒らないで下さい。
えー、本日以降ここから先はあなた達でレールを作っていってください。
えー、あなたの電車も早く走りたがっているようです。
えー、本日以降他人に流されないで自分のペースで電車を走らせてください。
えー、最終駅は他人ではなくあなたが決めることです。
えー、だから本日以降から自分で進んでください。
えー、あなたの電車が止まったままさびるのではなく…。
えー、動いてください。
えー、あなたの最終駅に向かって動いてください。
ガッタン
ドックン
コトン
トクン
ガッタン
ドックン
コトン
トクン
「えーこちら、こちら○○駅…
新たなる出発駅となります」
えー、止まらないで下さい。
えー、あなたは動いてください。
えー、そうすればここは最終駅ではなくてここはあなたの出発駅となります。
目目目目目目目目目目目目
ドックントクン
とあなたの心臓が鳴っているのですから…動いてください。
自分のレールを見つけて、
ガッタンコトン
と音を立てて動いてください。