表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/4

白フクロウ

シリアスです

春の季節です。


「ピーピー」


私達、ヒナは親にエサを求めて口々に鳴きました。

小さな口を精一杯伸ばして親からわずかな栄養を貰おうと一生懸命でした。

私は白フクロウ。

白フクロウの小さなヒナです。私には兄弟がいます。

親もいます。私達は大きな、大きな、大きな木に住んでいます。


この木はとても大きな木。


とても安心する木でした。

でも、ここに長くいてはいけない。と私の本能が呟いていました。

何故なのかはわかりません。


「ピーピー」


私は本能に従ってエサを求めて鳴き続けました。

エサをたくさん貰い、そして早く成長して「この木」から離れたい。

「この木」は安心するけど、危ない木なんです。本能が言っていました。

私は未熟なため言葉では現せませんが…「この木」は不思議な木なのです。

普通の木ではないのです。


――バサバサ


私は羽を広げました。

自分で言うのはすこし恥ずかしいのですが、見とれてしまうほど真っ白で綺麗な羽でした。

親から貰った自慢の白色の羽です。


「ピ、ピピィ」


親が私を呼びました。

「こっちにおいで」と私に言っているのです。

一足先に飛び立った兄弟達は優雅に空を飛んでいました。

真っ青な空に兄弟達の白はとてもよく映えるものです。


「ピィーピ、ピピ」


――今いきます。


私は羽を広げました。

自分でも驚くほど羽は大きく立派なもの。それが私についています。


――ぁ…。


私に思いもよらないことがおこりました。

羽が…羽に穴が空いていたのです。

兄弟達にはこんな穴はありませんでした。それがどういう意味なのかいやでもわかります。


――やだ


羽を大きくはばたかせました。

すこしでも、親と兄弟の元に近くにいくために。

でも飛ぶ気配はすこしもありません、大きな穴が私の飛翔を妨げます。


――いやだ


私は助けを求めようと親の顔を見つめました。

私の親はすこし寂しそうな顔をしていましたが、でも私の元には来てくれませんでした。

とてもとても悲しく寂しそうな顔。しかし同時に何か哀れむ目でもありました。


「ピぃ――」


――助けてください


高く鳴きました。

こんなにも…こんなにも近いのに、何故きてくれないんですか?


――ぁあ、そうか。


あなた達は私をおいていってしまうのですね。

青い空、白い点が徐々に小さくなっていっているのが分かった。

そして青い空に溶け込むように点は消えていった。


――そうでしたか、あなた達もこの木の嫌な感じはしていたのですね


私は青い空をただ呆然として見ていた。


――いやだ。おいていかないで下さい。この木は安心するのですが、嫌な感じがするのです。


嗚呼、嗚呼、嗚呼。

嫌だ、嫌だ、嫌だ。

青い空に溶け込まないで下さい。

どうか置いてかないで下さい。

私の目から一筋の涙が落ちた。


――サワサワサワ


木が風によってざわめいた。まるで私を笑っているようですね。

今ではこんなささいなことですら笑えてきます。


――サワサワサワサワ

<(「可哀想可哀相可愛そう」)>


木のささやきと共に別の声が聞こえたような気がしました。

優しい木のささやきのような声。もしかしたらこの声は「この木」の声なのでしょうか?

恐い、逃げたい、今思ったとしても私には無理だ。

何故なら私は飛べませんから…。


<(「可哀相な白フクロウ」)>


――誰ですか?


<(「私」(僕)<わし>はあなた。この木です」)>


以外にも私は木がしゃべった。などと驚きはしませんでした。

おおげさかもしれませんが、今の私にはそんなことすらどうでもよく感じました。


――何故?私が可哀相なのですか?


<(「見捨てられた、一人、孤独な白フクロウ」)>


――……。


やめてください。やめて下さい。

あなたが私を語らないで下さい。


<(「さて、あなた。これからどうする?地を這いずりながら生き抜く?それとも、死んで飛翔する?」)>


――………。


何故?

白々しく言うのをやめて下さい。

知っているのでしょう?私は地を這いずりながら生き抜く勇気も、死んで飛翔する勇気もこれっぽちもないということを。

私は…。


<(「それとも…「私」(僕)<わし>に力を貸してもらえる?そうすれば…あなたに空を見せる。傷を治せる」)>


あぁ。だからこの木は嫌な感じがしたのです。

私のことを―…

知っているのでしょう?

勇気のない私は…選択肢はひとつしかないのに―…。

弱い私は…。


<(「大丈夫。「私」(僕)<わし>はあなた。あなたは「私」(僕)<わし>の一部なんだ。「私」(僕)<わし>に力を貸してもらえればあなたも空を飛べるようになる」)>


<(「そしてあなたは「私」(僕)<わし>にこの世界の全てを見てきて欲しい。「私」(僕)<わし>の全てを見て欲しい。人、時間、草、木…この世を見てきて欲しい」)>


<(「それまであなたは死なない」)>


<(「死なせない」)>



もし私にすこしの勇気があれば―……



一握りの勇気があれば―……。


<(「あなたは「私」(僕)<わし>の一部」)>


<(「違う。「私」(僕)<わし>はあなたなのです」)>



    ―タイトル―

  世界の全ては終わりがない世界

白フクロウの話でした(・∀・)

ヵなり意味不明になってしまいましたが…ごめンなさい↓↓

長くなりますが解説をいれます;;

ぇと…言いたかったことはですね、この世の中の全てを知るということは決して不可能なことなんです。

木が新緑となるように、この世の中も新しい技術、さらに言うなら…新しい生命の行き来する中世界の全てを知ることは無理だと思うのです。

この世界が滅ぶことがないかぎり無理だと思うのです。

ようするに白フクロウは「木」と契約したことによって不老不死なヮヶになったのです('v`;;)


そしてもうご存知かもしれませンが…「木」は今◎の舞台となる千年樹です★+゜そして白フクロウは私の連載にいろ02とでてきます(ノ∀`★*)

もしよかったらこれからもよろしくお願いしますw

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ