指輪(未公開作品)
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
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【YouTubeドラマにつきまして】
無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
タイトル:(仮)指輪
▼登場人物
●軽井信二:男性。30歳。根っからの浮気性。金持ちの御曹司。親が資産家で毎月お小遣いをくれる。働かなくても暮らしていける。
●軽井容子:女性。35歳。普段は大人しい性格。信二の浮気性にずっと目をつむり続ける。だけどストレスが溜まり過ぎると狂気に走る傾向あり。
●狩野美和子:女性。25歳。信二の浮気相手。贅沢が大好き。
▼場所設定
●信二の自宅マンション:都内の高級マンション。
●街中:デートの待ち合わせ場所など一般的なイメージで。
NAは軽井信二でよろしくお願いいたします。
(イントロ+メインシナリオ+解説=3594字)
イントロ〜
皆さんこんにちは。
皆さんは恋愛している時に、不倫を公認でした事はあるでしょうか?
つまり、交際相手に浮気がバレても平気。
交際相手がその浮気をどこかで許している。
こんな状況で恋愛した事はあるでしょうか?
一見、とても都合の良い交際相手に見えますが、
やはりそのまま無事には済まないようです…
メインシナリオ〜
俺の名前は軽井信二。
今年30歳になる普通のサラリーマンだ。
でも他の男と少し違うところは、
「根っからの浮気性」
という事。
信二「へっ、やっぱ若い子はいいよなぁー♪肌はピチピチしてるし可愛いし。使い古した女房とは全然違うもんな♪」
そう、俺には妻が居る。
でもずっと一緒に居るとやはり飽きてくる。
妻の名前は容子(35歳)。
5つ上の年上女房。
初めの内は俺も隠していたからよく分からなかったらしいが、
その内だんだん俺が浮気症だって事に気づいたようだ。
ト書き〈回想シーン〉
容子「家庭があるのにどうして浮気するの?」
信二「へっ、もうお前に飽きたからさ。他の事はまぁいいんだけど、夜の営みだけがどうしてもなぁ」
容子「そう…」
容子は根っから大人しい性格で、
俺にこう言われると基本的に何も言い返せない。
・自分に魅力がないから夫が浮気する
・私は5つも年上だから遠慮してしまう
・こんな私でも貰ってくれたんだから感謝しなきゃ
どうやらこう思ってるようだ。
だから俺の帰りが遅くても、容子は普段通りに振る舞い、
「どこで誰と会って来たか?」
なんてわざわざ訊いたりしない。
俺は容子のそういう性格を逆手にとり、調子に乗って、
最近では俺の浮気も公認になってきた。
信二「へへっ、ホントに良い妻を持ったもんだ♪浮気しても何にも言わないし怒らないし、気持ちよく、思い通りの行動が取れちゃうんだもんなぁ♪」
ト書き〈不倫デート〉
美和子「ごめーん、待ったぁ?」
信二「おっせーよお前、何してたんだよ」
美和子「ごめんねー♪少しでも信二に気に入って貰えるような服、選んでたから」
こいつが今の俺の不倫相手・狩野美和子(25歳)。
妻と違って全てが若く、一緒に居て楽しいヤツだ。
ト書き〈ホテル〉
信二「よ〜し♪早速楽しもうぜ!2人の時間をよ♪」
美和子「ンも〜、信二ったら、いつもデートの時ホテル直行なんだから。もうちょっといろんな所へ行ったりしてさ、2人の思い出作りとかしないの?」
信二「な〜に言ってんだよ。今まで沢山ドライブとか行ってきたじゃねーか」
美和子「いつもドライブだけじゃないのー。ま、いいけどね。これから2人の思い出作って行けたら♪」
確かに俺が美和子と会う時は、いつも体目的。
2人の思い出作りなんて余り考えない。
「その時楽しければそれでいい」
その思い1つでこれ迄やってきた。
家に帰れば家事は全て妻がしてくれる。
俺は俺で自分の生活を楽しめる。
これも妻が俺の浮気にとやかく言わないからだ♪
美和子「ねー奥さんと別れてくれるってホント?」
信二「ん?ああその内な」
美和子「もう、その内その内って、そればっかじゃないの」
妻と別れる気は無い。
あんな便利な妻を捨てられるかっての。
実際この決まり文句でずっと引き延ばして来た。
でも美和子は俺と別れない。
何故なら俺が金持ちの御曹司だからだ。
ト書き〈信二のプロフィールの感じで〉
俺の実家は資産家。
高級マンションを買って貰い、俺はそこに1人で住んでいる。
俺は20歳頃から一人暮らしに落ち着いていて、
実際、親が俺のマンションに来る事もない。
至って人生を思いきりエンジョイする為の、全ての環境が揃っているのだ。
別に働かなくても、実家から小遣い代わりに俺の口座へ振り込んでくれる。
月々100万から200万も入れてくれれば、
仕事なんかしなくても、一生遊んで暮らせるってモンだ♪
信二「へへ♪全く俺ぁ人生の成功者だよなぁ♪」
おそらく美和子も妻も、俺の金目当てに近付いたのだ。
確かに俺と一緒になれば、楽な人生を送れる。
金に困る事は無い。
まぁ妻・容子にとっては、
「俺の浮気に目をつむる」
なんてハードルだけは課されるがw
とにかく俺は、これからも自分の人生を存分に楽しもうと思っている。
ト書き〈自宅マンション〉
容子「あなた、おかえりなさい」
信二「おう。飯は?」
容子「あ、用意できてるわよ。先にお風呂に入るんじゃないの?」
信二「いいんだよ。今日はもう外で済ませてきたから。あー腹減ったぁ〜」
容子「そう」(微笑)
こんな事も平気で言える。
それでも容子は文句1つ言わず、俺の為に食事を用意する。
でもこの日、容子は珍しく俺の浮気について何か言ってきた。
容子「ねぇ信二。あなたのする事に私何も文句言わない。必ず私の元に帰って来てくれるって信じてるから」
信二「あん?」
容子「だから絶対、私を捨てる事だけはしないでね。それだけはお願い。私、あなたの為に何でもするから。2人の幸せの為なら、文句言わないで何でもするからね」
信二「なんだよ急にw」
口調は柔らかなものだが、表情は少し真剣。
でも俺は軽く受け止め、
「あ、そーか」
くらいに済ませておいた。
・今まで通りの生活を約束してくれたらいい
・俺の浮気に文句を言わなきゃいい
単純にそう考え、その夜、俺の大好物の野菜スープを平らげた。
ト書き〈婚約指輪を美和子に渡す〉
或る日、俺は美和子に婚約指輪を渡しておいた。
美和子「えーー、本当に私に?嬉しい…!」
信二「へっ、安モンだけどな。でもまぁそこらのヤツには買えねぇ代物さ。金のこと言うのもなんだけど、それ1つで2〜300万はするだろうよ」
美和子「すっごーい♪そんな高いものなんだ。あ、ホントだ。確かに他の指輪とはちょっと違うよねー」
その指輪は確かに高級な物。
本物の純金で作った小さな羽飾りが、指輪の縁に付いている。
信二「へっ、大事にしろよ♪」
美和子「うん!決まってるわ。あなたがくれた物なんだから!ホントに嬉しい♪」
俺がこうやって指輪を渡すのは、ホントに結婚する為じゃない。
繋ぎ止めとく為だ。
こいつは高級品が大好きだ。
だからこうしておけば暫くは俺の元に居るだろう。
それでも俺との関係に飽きたら、また別の女を探せばいい。
金に弱い女は幾らでも居る。
ト書き〈自宅マンション〉
信二「はぁーあ、今日も疲れたぜー。帰ったぞー」
容子「あ、お帰りなさい。今日も美和子さんの所だったの?」
信二「ああ。悪いかよ♪」
容子「ううん、大丈夫。ちゃんとこうして戻って来てくれるんなら私何にも言わないから。あ、先にお風呂にする?それとも夕食?」
信二「んー、今日は風呂に入らぁ」
いつも通りにきちんと風呂が用意されている。
部屋の中もピッカピカ。
美味い飯もちゃんと作ってくれる。
ト書き〈夕食〉
信二「ふぅー、サッパリしたぜぇ♪お、今日はミネストローネか♪」
容子「ウフ、そう♪あなた大好きだから。あなたお気に入りの、スープたっぷりのミネストローネよ」
信二「いっただっきま〜す!」
ミネストローネは俺の大好物♪
それもキャベツが隠れるくらい、スープたっぷりのミネストローネ。
いつも通り、先にスープの味を楽しむ俺。
その時、口の中に何か硬い物が当たった。
信二「あいてっ!ん、何だよこれ!」
見ると指輪だ。
それも金の羽飾りの付いた指輪。
解説〜
はい、ここ迄のお話でしたが、意味怖の内容に気づきましたか?
ラストの場面ですが、実は少し続きがあります。
先ずはそれを見てみましょう。
〈ラストからの続き〉
信二「こ…これ…」
嫌な予感がした。
俺はふと携帯を取り出し、美和子に電話を掛けようとした。
目の前で浮気相手に電話しようと言うのに、妻は何も言わず、
ただニコニコ俺の方を向いている。
容子「いいわよ、電話しても。あなたが誰と居たって、最後に一緒に居るのは私なんだから」
俺は少しの恐怖と共に、言われるが儘、美和子に電話した。
すると、着信音がこの部屋の中で鳴った。
それを聞いてから容子は、ゆっくり自分のエプロンのポケットの中から、
美和子の携帯を取り出した。
ここ迄を見ればもうお分かりでしょう。
そう、容子は既に美和子を殺害し、
その指輪だけを抜き取ってスープに入れていたのです。
ストーリー内容から、
「美和子がどこに住んでいるのか」
について容子は知っていました。
浮気公認で信二も油断していた為、
まさかそれが仇になるとは考えもしなかったのでしょう。
・何でも言う事を聞く奥さん
・メイドのような奥さん
・自分にとって都合の良い奥さん
と言っても、その奥さんだってやはり人間。
積もり積もった嫉妬の感情がやがて暴走する怒りに変わり、
信じられない結末を招いてしまう事も普通にあるでしょう。
一見、狂気と化した容子の行動ですが、その引き金は信二にあります。
どんなに自分に尽してくれる、善人のような人と巡り逢えたとしても、
相手が人間だという事を忘れてはいけませんね。
相手にストレスを溜めさせ続ければ、
「必ずこんな恐ろしい展開を招いてしまう」
という事も、心に留めておく必要があるでしょう。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬