#03 悪戯な教師と悪戯な教師の関係
『遠山先生!やめて下さい!大河君が怯えているじゃないですか!遠山先生、天野先生を怖い目つきで見つめないで下さい!』
「は?俺が悪ぃのかよ···天野先輩は女の子にモテモテなのは相変わらずだな」
「ふふっ、白雪は面白いな?」
自分は悪くないと主張する遠山先生と笑いが止まらない天野先生···この二人の関係は何かと聞いてみた
『お二人のご関係は何でしょうか···?』
「高校生の時の先輩後輩っていう関係で、俺が先輩でコイツが後輩なワケよ」
天野先生の説明がようやく、分かったけど···
怖い目つきで天野先生を見つめていた理由を
私が思いきって聞いた。
『さっき、遠山先生は天野先生の顔を怖い目つきで見ていたのは何ですか?』
「あれは嬉しくて、つい···怖い目つきになったんだよ!嬉しいと怖い目つきになるんだ!悪かったな!いつもの事だよ。俺が怖がられるのは···」
『そうでしたか···!所で、カレンちゃんは偶然に、歩いていたら、天野先生達と会ったの?』
「そうなんだよー!コンビニに行く途中だった!」
「やい!
天野先生の後輩!オレ、本気で怖かったぞ!」
「大河君ってば~!可愛いんだから!大河君?
遠山先生は優しい所もあるんだからね?」
「分かったよ!カレン姉ちゃん···うぅ、震えた」
『カレンちゃん、また一人でコンビニに行ったらナンパされちゃうよ?』
「月下の事なら俺に任せてくれ。月下、今夜は
もう遅いから俺がコンビニに付き合うし、
家まで送ってやるから安心しろ」
「ほらね?大河君?遠山先生、優しいでしょー?
さっき、遠山先生から聞いた話だと、
遠山先生も近くに住んでるみたいだよ。」
『えー!遠山先生、近くに住んでるんですか?』
「今度、白雪の家に遊びに行きたい」
「おっと。実は俺さ、白雪と暮らしてるんだよね」
「何でですか?」
「色々とね」
私は照れながら言った
『遠山先生!遊びに来て下さいね!』
ニコッと、遠山先生は微笑んで、
カレンちゃんとコンビニに行った。