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#01 悪戯な教師と再会


急にテレビがある部屋に弟の大河君と私を呼んだ母。


『お母さん、どうしたの?お母さんが急に呼んだから、大河君がゲームに負けたじゃん』


「姉ちゃん!オレの事、呼び捨てで呼べよ!」


「真面目な話になるからちゃんと聞いて。

分かったわね?たーいが?」


「はーい」


「実はお母さんは精神科に入院する事になったのよ」


『どうして?』


「お母さんはアルコール依存症なの。

だから、入院して良くなりたいって思ったから、

精神科で入院する事になったんだけど···

生葉が小学生の時の担任、天野先生が、

貴方達の面倒を見てくれる事になったのよ」


『え!何で天野先生が?』


「天野先生とお母さんはお友達みたいな関係なの

だからね、天野先生に頼んじゃった」


「良かったな!姉ちゃん、天野先生に会いたいって言ってたじゃねーか」


『ちょっと!大河君!お母さんの前でやめてよ』


「天野先生にわがまま言わないでね」


一ヶ月後、お母さんは精神科に入院した


そして


ピンポーンというインターホンが鳴り、

大河君が慌てて、外に出た


「天野先生か?」


「ん?お前は大河君か?大きくなったな。

最後に見たのは、白雪のお父さんの葬式の時か。」


『あ、あの···天野先生、お久しぶりです』


「えっと···まさか、白雪かよ?大人になったな···」


何故か、天野先生は顔が赤くなっている


『顔が赤いですよ?もしかして風邪ですか?』


「顔が赤いのはお前とキスしたくなったせいかもな」


『え?ふざけた事言わないで下さいよ。私の友達が言ってましたよ。天野先生は小学生の女の子には、可愛い可愛いって言うみたいですね。』


「その話はスルーするぞ。家の中に入っていいか?」


『嫌な話はスルーするなんて天野先生は変わってませんね。はい、どうぞ』


「お邪魔します···なぁ、お風呂に入っていいか?」


『え?今からですか?』


「元カノのせいで気づいたら夜中の3時でさ···お風呂より睡眠を優先にしたんだ」


『元カノ···?』


「復縁したいって言われたんだよ。あいつさ、俺の嘘の噂ばかり友達にチャットするから呆れて···」


『先生も大変ですね。お風呂掃除して来ます!』


(なーんだ、天野先生···彼女いたけど、別れたのか)


「俺も手伝いな」


急に天野先生からぎゅっと抱きしめられた


『何するんですか?』


「キスしていいか?」


『嫌です!やめてください、付き合ってないんだし』


「俺の事が好きだってお前の友達が言ってたよ、昔」


『えっ···』


「両想いじゃん···お前の新しい担任って男なの?嫉妬するかも」


『冗談やめてください!私だって怒りますよ!』


「風呂、入ってないから、臭かったか?」


『違います!話題変えないで下さい!』


なんとか天野先生から離れる事が出来た私


もう、なんなの···

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