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2 初依頼

僕が受けた依頼は、初心者の定番中の定番である。


【森に生えた薬草の採取】


さっそく、


門から出て、


少し歩いたところにある森の浅い所に生えた薬草を取りに来た。


この森の深いところは危険で、


強い魔物も存在するが、


浅い所には弱い魔物しか存在しないので、


Fランクの依頼での採取となっているらしい。


森の中に入る前に、


「【サーチ】」


これは周囲に魔力を薄く巡らせ、その反発によって、


存在を認知する魔術で、魔力の大きさもある程度測れる。


僕は未熟なので、


まだその存在が何をしているのか正確にはわからないのだが、


練習により、戦闘中かそうでないかくらいはわかるようになった。


だから、僕は安全性の確保にはちょうどいい魔術として、


重宝している。


(少し遠くに数人と魔物が戦闘中、ほかの反応は特になしか…。)


それに魔力を探るすべなので、


薬草自体の探索にも役に立つ。


「おっ、あっちかな?」


動かない魔力の反応も範囲的に、あった。


少し歩くと、木の葉が空を覆い隠さない開けたところに出た。


無数の草が乱雑に生えている。


おそらくこの中に薬草があるのだろう。


まったく見分けがつかないので、


ここから薬草を見つけなければならない。


そういえば、あの薬草採取の依頼書やけにホコリを被っていたが、


理由はこれかとわかり、


げんなりとしたが、始めから依頼を失敗するのは嫌なので、


頑張ろうと気合を入れる。


まずは下準備だ。


…それじゃあ、もう一度、


「【サーチ】」


しつこいようだが、魔術を使った。


薬草が本当に存在するのかの大雑把な確認と、


習慣の索敵のためだ。


『いい、シエスタ、街の外でなにかする時は、


いや、なにかする時以外も周りがよく見えるところ以外は、


ちゃんと周りになにかいないか確認してから、


調査や採取、戦闘を行うように。


…だいたい外は危険なのよ…本当はずっとここにいてほしいのになんで冒険者になんか…チラッチラッ。』


いや、きっと最後のは気のせい、気のせい。


師匠は格好良くて、慎重な憧れの人。


「…はい、師匠。


命大事にでしたよね。」


目に魔力を宿し、薬草を探し始めることにした。



この世の万物は魔力を持っているのだが、


薬草は魔力を比較的強い魔力を孕んでいるため、


魔力に重点を置き、探索すると、


比較的簡単に見つかった。


かなりの間放ったらかしだったからだろう。


どうやらかなり生えているようだ。



ちなみに、魔力を目に宿すのは、


身体強化魔術の部分強化に該当し、


【サーチ】とは別口だ。


こちらは正確性は高いが目に見える範囲しか、


役に立たない。


つまり、僕は探索において、2つの魔術を併用している。



師匠に言わせると、


未熟だからそんな面倒なことをしているのよ、


だそうだ。



彼女は【サーチ】のみで事足りる。


いずれは師匠みたいに立派になりたいものだ。


そのためには下積みこそ大切。


驕りなく、慎重に一歩一歩。


さあ、今は薬草採取を続けよう…おっ、早速一本。



受付で渡された採取の手引きをポケットから取り出し、


内容を確認する。



1 ハンドシャベルで薬草の周りの土を根っこが傷つかない範囲で掘る。


2 周りが掘れたら、手で優しく掘り、


根の部分を露出させる。


3 葉の部分にはなるべく触れずに土を落とし、


十本ごとの束にして提出する。



これが簡単スリーステップ。


このように書かれていた。


このやり方で薬草を採取するのは確かに大変そうだ。


急いでやらないと日が暮れることがわかったシエスタは、


黙々と薬草採取に取り組んでいく。


かなりの時間が掛かって、


日が暮れるころになると、


鬱蒼と茂っていた草むらがなくなり、


中心部分には雑草の山がそこにはできていた。



因みに薬草はマジックボックスにしまってある。


おそらくはそれなりの金額になるだろう楽しみだ。



この雑草の山は、この薬草の手引きの裏面の端っこに書かれていたことを実行した結果だ。


なんでも雑草が栄養を吸ってしまい、


薬草がしっかりと育たないことがあるため、


()()()()()()、雑草の処分もしてほしいとのことだった。


なので、しっかりと処分しようと思う。


周囲に燃え移らないように中心辺りに集めたそれに火を放つ。


「【ファイヤー】」


すると、煙を上げて、燃えていく。


これで一応、周りに燃え移る警戒は必要だが、


暇になったので、


魔力操作の軽い訓練をしているとすぐに時間が過ぎていく。


そして、


火が消えかかったころにそれは起きた。



「危ないっ!避けてっ!」



うっかり【サーチ】を掛け忘れていたシエスタは、


急な声にその場から飛び退いた。


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