データⅨ(ワードⅢ)
*アニマ*
ラテン語で生命や魂を指す言葉。
ビフレストに漂うオーロラ……極光に酷似した発光現象、または発光体のこと。
万物の元であり、世界とそれに属する全てはこれによって形作られている。エーテルなどの霊的物質や、アストラルなどの精神体もこのアニマから構成される。
アニマはこの世の物質の最小単位である原子の情報を全て内包しており、質量保存の法則に乗っ取りながら物質へと変化する性質を持つ。
物質へと変化するための過程として膨張が必須であり、アニマに内包されていた情報を拡散、その中から残った情報が物質として生じる。
アニマ自体は非常に安定していて、神の意思なく物質へと変化するようなことはない。
神霊は大気中に流れるアニマから人の思念でその存在を直接固定された者達であるため、星に住まう生命体として一番アニマと近しいと言える。
神はその神性に属した力を自由自在に操ることが出来るが、そのエネルギー源は全て大気中のアニマから賄っている。
神の死亡条件は信仰している人々の九割以上が死亡するか、自身の肉体であるエーテル体に宿るアニマを使い尽くすか、神性を内包している霊核を壊し、直接殺すかの三つであり、そのどれもがアニマと密接に関わっている。
*神性*
人々の思念……信仰から固定された神霊の性質。
火の神性を持つ神霊なら、大気中に流れるアニマを火に変換して発現することが出来る。
だが、神性以上の力は行使出来ず、火の神性のみを持つ神霊は火を出すことしか特殊な神秘を持たない。
しかし例外があり、人々の信仰が移ろい火の神から土の神へと認識が変わった場合、それに従って火から土の神性へと変化する場合がある。
また、人々の信仰が変化することによって神霊の性格や存在の定義も変わってくる。
……人は絶えず変化していく生き物である。故に、人から生まれ出る神もまた不変ではないのだ。




