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不思議アリスは人形使い  作者: ワンコ
37/65

演目三十七:YES or NO

ブクマありがとうございます!



なんとか恋愛出来るような話に持っていこうとしてるんですが、なぜかいつも違う方向に行ってしまいます( ´ཫ` )

ヒナミside



「……おねぇちゃん…」



来た!いや、来る!!今度はアリスは、瞳を伏せ物悲しげな表情をとる。そして私の手を、アリスはその小さな両手で握る。瞳を開け、またもやその潤んだ瞳で私を見つめる。

私は何とかそれを堪え、無理やり平気を装い横目でアリスの返事に答える。



「…………」



アリスは私の視線に目が合うと、頬を赤く染め目線を彷徨わせる。そして、私の手を離し自身の胸に手を添え、一息吸い吐き口に出す。



「あ、あのっ!」



可愛い。なんだそのテク。



「きょう…いっしょに……ねて……くれませんか?」


「喜んで」



間髪入れずにイエスと声に出す。



「え?」


「ぁ…んん!!……ふんっ」



危なかった。危うく返事をする所だったわ。



「いや思いっきりしてるから」



うるさいわね、ポンコツ妖精!この私がそんな初歩的なミスする訳ないじゃない!!



「ティンカー、これもダメっぽ」


「何をしているのアリス?早くこちらにいらっしゃい」



アリスの発言をヒナミが遮る。アリスとティンカーがヒナミの方を向くと…先程まで窓際にいたヒナミは、いつの間にか自身のベッドで横になっている。ヒナミはアリスが入れるくらいの隙間を作り、そこをぽんぽんと叩いていた。



「come on…アリス」



ティンカーside



艶やかに誘うヒナミに、ティンカーは戦慄し、ナーシャとカルラは驚いていた。



「ええぇぇぇぇ…アンタ、いや…ええぇぇぇぇ?」


「「!?」」


「何も怖がる必要はないわ…。貴方はただ、天井のシミを数えてるだけでいいのだから」


「なにをするき…いえ、ナニをする気なの貴女!?流石のこいのティンカーさんもそれ以上は範囲外だよ!!!」


「落ち着けヒナミ!!」


「機嫌を直すはずがそれ以上の効果を得てしまったようだな」



慌てる二人に、冷静に分析するナーシャ。



「とりあえず…抑えよう」


「うむ」


「ティンカーは戦えないから任せたわよ!!」



ナーシャとカルラは頷き、ヒナミに飛びかかる。……が。



「ふふ、私とアリスの初夜を邪魔するものは例え誰が相手だろうとも妨げる事は許さない!『メリーさん!潰しなさい!!』」



その声と同時に、ベッドの下から這うように出てきたメリーさん。その姿に驚くナーシャとカルラ。



「うおっ!?」


「むっ!?…メリーさんがお相手か、私が相手をする。カルラはヒナミを頼む」


「おう!」



そして駆け出し、ぶつかり合い…二つの影が交差する……!!

カルラもヒナミに目掛け拳を振り------って、なにこれ…主旨変わってるし、なんか収集のつかない事になってるんだけど!?小さき者もそんな楽しそうに見てないで止めなさいよぉぉぉ!!!ってキャァァァァァァァァァ!?なんか掠った!!なんか掠ったよぉぉぉぉ!!??もういやぁぁぁぁ!!!















こうして最後は、散々部屋を壊して大家さんに怒られるまで続いた。

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