演目三十一:修行③
明けましておめでとうございます!!
不思議アリスは人形使いを読んでくださってありがとうございます♪今年も頑張って週1~2投稿を続けますのでよろしくお願いしますヽ(^^)ノ
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アリスside
獣化モード。弁天と月音、本来の姿に戻す第二仕込みである。人型の時とは違い、守りではなく攻撃に特化した形態だ。
くく…ヒナミの動きに期待するとしようかナ。
「もふもふが……二体。勝てない…っ!」
そう言ってヒナミは膝から崩れ落ちた。……うん。アホだ。前からアホだアホだとは思っていたが、アホだナ。
「言うてる場合カナ!そらっ!」
嘆いてるヒナミに向かって人形を進める。
「…はっ!?『メリーさ』」
「遅い!」
二体の狐の蹴りが、メリーさんとヒナミに炸裂する。身体をくの字に曲げ、物凄い勢いで後方へと飛んでいく。
「ぐっ…うぁぁぁぁ!!!???」
ヒナミとメリーさんは、どんどんと飛んでいき、壁にぶつかってやっと止まる。
「うぅ…っ!」
「休んでる暇なんざねェゼ!!」
オレは右手の手のひらをひっくり返し、人差し指と薬指を立てる。すると、右手の糸に繋がれた人形、月音が口を開け、火を噴く。
ゴァァァァァァァァァァァ!!
赤い炎がヒナミに襲いかかる。
「っ!!…『メリーさん!私を守って!!』」
声に反応したメリーさんは、ヒナミの前に出ると、両手を前に突き出す。すると前に、うっすらと青い六角形の盾が現れた。赤い炎は青い盾に当たる。拮抗状態に陥る。
「ほう。…だが、まだ甘いゼ!」
オレは左手を胸元まで持っていき小指の第一関節を曲げる。そして左手の糸に繋がれた人形、弁天は口を開け、今度は蒼い炎を、吐く。
「っ!!嘘でしょ!?」
「はっはっはっはーっ!!これゾ『巫女狐・双炎火』着いたら消えねェ呪いの狐火だゼ!」
高笑いをしながら、盾の後ろに篭っているヒナミを見つめ、ニヤリと笑みを浮かべる。




